
介護予防プラン(要支援1・2)の運動機能向上に関するニーズ・長期目標・短期目標の例文・文言集です。
地域包括支援センターおよび居宅介護支援事業所(委託を受けた場合)が作成する介護予防サービス・支援計画書の参考例としてお使いください。
・介護予防プランの運動機能向上に関するニーズや目標の文例を探しているケアマネ・包括職員の方へ
・監査や実地指導での指摘を避け、安心して業務に取り組みたい方へ
介護予防プランにおける運動機能向上は、要支援高齢者が最も多く抱えるニーズのひとつです。筋力の低下・転倒リスクの増大・歩行能力の衰えなど、運動機能の低下は要介護状態への移行の最大のリスク因子でもあります。「現在の状態を維持・改善して要介護状態への進行を予防する」という介護予防の本来の目的を意識した文言を選んでください。
なお、介護予防プラン全体のまとめ記事はこちらをご覧ください。
介護予防プラン・運動機能向上のニーズ・長期目標・短期目標例文一覧
運動機能向上のケアプランを作成するときは、「何の運動機能がどの程度低下しているか」「本人が何を目標にしているか」「どのサービス・活動で改善を図るか」を具体的に記載することが重要です。「運動する習慣をつける」という漠然とした目標ではなく、本人の生活に即した具体的な目標を設定しましょう。
筋力低下・廃用予防に関するニーズ・目標
| 生活全般の解決すべき課題(ニーズ) | 長期目標 | 短期目標 |
|---|---|---|
| 足腰の筋力が低下してきており、このまま弱くなっていくのが心配なため、体力を維持しながら生活したい | 筋力が維持・向上し、要介護状態に移行することなく自立した生活が続けられるようになる | 介護予防通所サービスでの機能訓練を週○回継続し、下肢筋力の低下を防ぐことができるようになる |
| 体を動かす機会が減り全身の筋力が落ちてきているため、適度な運動習慣をつけながら生活したい | 運動習慣が定着し、筋力・体力が維持された自立した生活が続けられるようになる | 通所サービスでの体操・機能訓練を週○回継続し、自宅でも自主訓練を毎日実施できるようになる |
| 入院をきっかけに体力が落ち、日常生活がつらくなってきたため、体力を回復させながら生活したい | 体力・筋力が回復し、入院前の生活動作が自立してできるようになる | 通所リハビリまたは介護予防訪問リハビリを週○回利用し、体力の回復が実感できるようになる |
| 腰や膝に痛みがあり動くことが減っているため、痛みをコントロールしながら適度に体を動かしたい | 痛みが管理され、活動量が維持された自立した生活が続けられるようになる | 痛みの状態に合わせた運動プログラムを週○回継続し、痛みが増悪しない範囲で活動量が保てるようになる |
| 握力や腕の力が落ちて日常生活動作に支障が出てきたため、上肢の筋力を維持しながら生活したい | 上肢の筋力が維持・向上し、日常生活動作が自立して継続できるようになる | 通所サービスでの上肢訓練を週○回行い、握力・腕の力の低下を防ぐことができるようになる |
歩行能力・バランス機能の維持に関するニーズ・目標
| 生活全般の解決すべき課題(ニーズ) | 長期目標 | 短期目標 |
|---|---|---|
| 歩くのが遅くなり疲れやすくなってきたため、歩行能力を維持しながら生活したい | 歩行能力が維持・改善し、外出や日常生活の活動が自立して続けられるようになる | ウォーキングまたは通所サービスでの歩行訓練を週○回継続し、歩行速度・持久力の低下を防ぐことができるようになる |
| 最近転びそうになることが増えてきたため、バランス機能を改善して転倒を予防したい | バランス機能が維持・向上し、転倒することなく安全に日常生活が続けられるようになる | バランス訓練・ストレッチを週○回行い、ふらつきが軽減されて安全に歩けるようになる |
| 段差や坂道での歩行が不安定で転倒が心配なため、安全に外出できるようになりたい | 段差・坂道での安定した歩行ができるようになり、転倒なく外出が継続できるようになる | 段差昇降訓練・坂道歩行の練習を通所サービスで週○回行い、外出時の転倒リスクが軽減できるようになる |
| 立ち座りの動作が不安定になってきたため、安全に立ち座りができるようになりたい | 立ち座り動作が安定し、日常生活の動作が自立して安全に続けられるようになる | 下肢筋力訓練と立ち座り練習を週○回継続し、手すりを使って安全に立ち座りができるようになる |
転倒予防・住環境整備に関するニーズ・目標
| 生活全般の解決すべき課題(ニーズ) | 長期目標 | 短期目標 |
|---|---|---|
| 転倒が心配で活動が消極的になってきたため、転倒予防に取り組みながら積極的に活動したい | 転倒予防の知識と自信が身につき、積極的に活動できる生活が続けられるようになる | 通所サービスでの転倒予防プログラムに週○回参加し、転倒せずに過ごせる日が増えるようになる |
| 自宅内の環境が転倒のリスクになっているため、安全な住環境を整えながら生活したい | 住環境が整備され、自宅内での転倒リスクが軽減された安全な生活が続けられるようになる | 手すりの設置・段差の解消・滑り止めの導入など住環境の整備が○月中に完了できるようになる |
| 夜間のトイレへの移動が不安で転倒が心配なため、夜間も安全に移動できるようにしたい | 夜間の移動環境が整い、転倒なく安全にトイレへ行けるようになる | 夜間の足元灯・センサーライトを設置し、夜間移動時の安全が確保できるようになる |
自主訓練・運動習慣の定着に関するニーズ・目標
| 生活全般の解決すべき課題(ニーズ) | 長期目標 | 短期目標 |
|---|---|---|
| 自宅でもできる運動を取り入れ、日々の生活の中で体力を維持したい | 自宅での自主訓練が習慣化し、身体機能の維持・向上が図れるようになる | 通所サービスで指導を受けた自主訓練メニューを、自宅で毎日または週○回実施できるようになる |
| 地域の体操サークルや運動教室に参加して、楽しみながら体力を維持したい | 地域の運動活動への参加が継続でき、体力維持と社会参加が両立できるようになる | 地域の体操サークルまたは運動教室に週○回参加し、楽しみながら運動習慣が定着できるようになる |
| ウォーキングを日課にして体力を維持したいが、一人では続けられないため支援してほしい | ウォーキング習慣が定着し、体力・歩行能力が維持された生活が続けられるようになる | 一緒に歩く仲間または支援者とともに、週○回のウォーキングが継続できるようになる |
介護予防プランにおける運動機能向上のポイント
介護予防プランに運動機能向上のニーズを位置づける際には、以下のポイントを意識しましょう。
①「現状維持」だけでなく「改善」の視点を入れる
介護予防の目的は現状の悪化を防ぐだけでなく、機能の改善も目指すことです。「低下を防ぐ」という消極的な表現だけでなく、「向上させる」「取り戻す」という前向きな表現も積極的に使いましょう。
②本人が楽しめる活動を目標に反映させる
「訓練をする」という目標よりも、「○○ができるようになる」「○○に参加できるようになる」という生活に即した目標のほうが本人の意欲につながります。
③地域資源の活用を意識する
介護予防プランでは、介護保険サービスだけでなく地域の体操サークル・シルバー人材センター・老人クラブなどのインフォーマルな活動も積極的に活用することが推奨されています。
あわせてご活用ください
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- 高齢者虐待防止措置未実施減算の算定要件
- 【2026年版】科学的介護情報システム「LIFE」とは
- 個別機能訓練加算(Ⅰ)サービス種別ごとの単位数・算定要件
利用者負担軽減の仕組みの改定
補足給付(負担限度額認定)に関わる見直しは、以下のとおりです。
令和6年8月1日施行 基準費用額の見直し
令和7年8月1日施行 多床室の室料負担



