
介護予防プラン(要支援1・2)の口腔機能向上に関するニーズ・長期目標・短期目標の例文・文言集です。
地域包括支援センターおよび居宅介護支援事業所(委託を受けた場合)が作成する介護予防サービス・支援計画書の参考例としてお使いください。
・介護予防プランの口腔機能向上に関するニーズや目標の文例を探しているケアマネ・包括職員の方へ
・監査や実地指導での指摘を避け、安心して業務に取り組みたい方へ
口腔機能の低下は、誤嚥性肺炎・低栄養・認知機能低下など多くの健康問題につながる重要なリスク因子です。要支援高齢者においても、口腔機能の維持・向上は介護予防の重要な柱のひとつとして位置づけられています。むせ・飲み込みの悪さ・口腔不衛生・歯の問題など、口腔機能に関する課題は早期発見・早期介入が重要です。
なお、介護予防プラン全体のまとめ記事はこちらをご覧ください。
介護予防プラン・口腔機能向上のニーズ・長期目標・短期目標例文一覧
口腔機能向上のケアプランを作成するときは、「どのような口腔機能の問題があるか」「その問題が日常生活にどう影響しているか」を具体的に押さえることが重要です。単に「口腔ケアを行う」という記載ではなく、口腔機能向上が食事・コミュニケーション・QOLにどうつながるかを意識した文言にしましょう。
嚥下機能・むせの改善に関するニーズ・目標
| 生活全般の解決すべき課題(ニーズ) | 長期目標 | 短期目標 |
|---|---|---|
| 最近食事や水分でむせることが増えてきたため、安全に食事が続けられるようになりたい | 嚥下機能が維持・改善し、むせなく安全に食事・水分摂取ができる状態が続けられるようになる | 口腔体操・嚥下訓練を毎日継続し、むせる回数を減らすことができるようになる |
| 飲み込みが悪くなってきており食事に時間がかかるようになったため、飲み込みの機能を改善したい | 嚥下機能が改善し、スムーズに食事ができる状態が維持できるようになる | 介護予防通所サービスでの嚥下機能訓練を週○回受け、食事時間が短縮できるようになる |
| むせるのが怖くて好きなものを食べることができなくなってきたため、安心して食事が楽しめるようになりたい | 嚥下機能が改善し、好きな食事を安心して楽しめる生活が続けられるようになる | 嚥下訓練と適切な食形態・食事姿勢の工夫により、むせなく食事ができる回数が増えるようになる |
口腔清潔・口腔ケアに関するニーズ・目標
| 生活全般の解決すべき課題(ニーズ) | 長期目標 | 短期目標 |
|---|---|---|
| 口腔内が不衛生になりやすく歯のトラブルが心配なため、毎日のケアで口の健康を保ちたい | 口腔内の清潔が保たれ、口腔機能が維持された状態で健康な生活が続けられるようになる | 毎食後の歯磨きを継続し、定期的な歯科受診(○ヶ月に1回)が維持できるようになる |
| 義歯(入れ歯)の管理が難しくなってきたため、適切なケアで快適に食事を続けたい | 義歯が適切に管理され、快適に食事ができる状態が維持できるようになる | 毎食後の義歯の洗浄・保管が習慣化し、歯科への定期受診が継続できるようになる |
| 口が乾きやすく不快なため、口腔の保湿ケアをしながら快適に過ごしたい | 口腔内の乾燥が改善され、快適な口腔状態で生活が続けられるようになる | 保湿剤の使用と適切な水分補給を継続し、口腔内の乾燥・不快感が軽減できるようになる |
| 手の動きが悪くなり歯磨きがうまくできなくなってきたため、口腔の清潔を保てるよう支援してほしい | 口腔内の清潔が適切に保たれ、誤嚥性肺炎などのトラブルなく生活が続けられるようになる | 電動歯ブラシの導入または通所サービスでの口腔ケア支援を受け、口腔内の清潔が毎日維持できるようになる |
口腔機能訓練・コミュニケーションに関するニーズ・目標
| 生活全般の解決すべき課題(ニーズ) | 長期目標 | 短期目標 |
|---|---|---|
| 滑舌が悪くなり話が聞き取られにくくなってきたため、口の機能を維持してコミュニケーションを続けたい | 口腔機能が維持・改善し、スムーズなコミュニケーションが続けられるようになる | パタカラ体操など口腔機能訓練を毎日行い、発話の明瞭度が維持できるようになる |
| 口の体操や訓練を習慣にして、口腔機能の低下を防ぎながら元気でいたい | 口腔機能訓練が習慣化し、口腔機能が維持された健康な生活が続けられるようになる | 通所サービスでの口腔機能訓練を週○回受け、自宅でも毎日口腔体操が継続できるようになる |
| 声が小さくなって電話でも聞き取られにくくなってきたため、発声機能を維持したい | 発声機能が維持・改善し、電話・会話でのコミュニケーションが問題なく続けられるようになる | 発声訓練・口腔体操を毎日継続し、声量・明瞭度の低下を防ぐことができるようになる |
歯科受診・専門的口腔ケアに関するニーズ・目標
| 生活全般の解決すべき課題(ニーズ) | 長期目標 | 短期目標 |
|---|---|---|
| しばらく歯科に行っておらず口腔内の状態が心配なため、定期的に受診しながら口の健康を管理したい | 定期的な歯科受診が継続でき、口腔の健康が維持された状態で生活が続けられるようになる | ○ヶ月に1回の歯科受診が習慣化し、口腔内の問題が早期に発見・対処できるようになる |
| 歯が痛いが受診できていないため、治療を受けながら食事を楽しめるようになりたい | 歯科治療が完了し、口腔の健康が回復した状態で食事・生活が続けられるようになる | 歯科受診のための通院支援を活用し、○月中に受診が完了できるようになる |
口腔機能向上と誤嚥性肺炎予防の関係
高齢者における誤嚥性肺炎の予防において、口腔機能の維持・向上と口腔清潔の保持は非常に重要な役割を担います。口腔内の細菌が誤嚥とともに気道に入ることで誤嚥性肺炎が発症するため、口腔ケアによる口腔内の清潔保持が直接的な予防につながります。
要支援段階から口腔機能の低下に早期介入することで、将来的な誤嚥性肺炎・低栄養・QOL低下のリスクを減らすことができます。介護予防プランに口腔機能向上を位置づける意義を本人・家族に丁寧に伝えながら、継続的な支援につなげていきましょう。
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- 個別機能訓練加算(Ⅰ)サービス種別ごとの単位数・算定要件
利用者負担軽減の仕組みの改定
補足給付(負担限度額認定)に関わる見直しは、以下のとおりです。
令和6年8月1日施行 基準費用額の見直し
令和7年8月1日施行 多床室の室料負担



