
買い物・調理・掃除・洗濯などの家事援助に関するケアプランのニーズ・長期目標・短期目標の例文・文言集です。
居宅サービス計画書(ケアプラン)を作成する際に直面する様々な課題を解決するためのお手伝いをします。
・買い物・家事援助に関するニーズや目標の文例や記入例を見ながら、ケアプランや計画書作成をスムーズに進めたい方へ
・監査や実地指導での指摘を避け、安心して業務に取り組みたい方へ
買い物・調理・掃除・洗濯などの家事援助は、訪問介護のケアプランで最も頻繁に登場するニーズのひとつです。身体機能の低下・認知症・独居など、家事が困難になる背景はさまざまです。「なぜ自分でできないのか」という理由を明確にしたうえで、自立支援の視点を忘れずにニーズと目標を設定することが大切です。居宅介護支援事業所のケアマネが作る居宅サービス計画の第2表の参考例としてお使いください。
買い物・家事援助に関するニーズ・長期目標・短期目標例文一覧
家事援助のケアプランを作成するときは、「どの家事が・なぜ・どの程度できないのか」を具体的に押さえることが重要です。また、できる部分は本人が継続して行えるよう、自立支援の観点を盛り込んだ目標設定を心がけましょう。
買い物に関するニーズ・目標
| 生活全般の解決すべき課題(ニーズ) | 長期目標 | 短期目標 |
|---|---|---|
| 足腰が弱くなり一人での買い物が難しいため、必要なものを手に入れながら生活したい | 必要な食材・日用品が定期的に確保され、安定した在宅生活が続けられるようになる | 訪問介護による買い物代行を週○回利用し、必要なものが不足なく揃う状態を維持できる |
| 認知症があり一人での買い物で迷子になったり同じものを買いすぎてしまうため、支援を受けながら買い物をしたい | 支援を受けながら必要なものが過不足なく確保され、安心して生活が続けられるようになる | ヘルパーと一緒に買い物リストを確認しながら、週○回の買い物ができるようになる |
| 交通手段がなく近くに店がないため、買い物ができる環境を整えながら生活したい | 買い物支援の体制が整い、必要な物資が定期的に確保できる生活が続けられるようになる | 配達サービスまたは訪問介護の買い物代行を活用し、週○回必要なものが確保できる |
| 体力的に重いものが持てなくなったため、日用品や食材の確保に支援を受けたい | 必要な食材・日用品が無理なく確保され、栄養ある食生活が維持できるようになる | ヘルパーによる買い物代行または配達サービスを活用し、重い荷物を持たずに必要なものが揃う状態になる |
| できる限り自分で買い物に行きたいが、転倒が心配なため安全に続けられるようにしたい | 安全な方法で自分での買い物が継続でき、生活の自立と楽しみが維持できるようになる | 歩行補助具を使用し、近くの店への買い物を見守りのもとで安全に行えるようになる |
調理に関するニーズ・目標
| 生活全般の解決すべき課題(ニーズ) | 長期目標 | 短期目標 |
|---|---|---|
| 体力・筋力の低下により調理が難しくなってきたため、栄養のある食事をとりながら生活したい | 適切な食事が継続して確保され、栄養状態を維持しながら在宅生活が続けられるようになる | 訪問介護による調理援助を週○回受け、栄養バランスのとれた食事が確保できるようになる |
| 火の消し忘れや調理中の事故が心配なため、安全に食事の準備ができる環境を整えたい | 安全な食事準備の体制が整い、調理に関する事故なく生活が続けられるようになる | IHコンロへの切り替えとヘルパーによる調理援助を組み合わせ、安全に食事が確保できる状態になる |
| 一人分の料理を毎日作るのが億劫になってきたため、食事を確保しながら生活したい | 毎日の食事が無理なく確保され、栄養状態を維持した在宅生活が続けられるようになる | 配食サービスとヘルパーの調理援助を組み合わせ、1日○食の食事が確保できるようになる |
| 疾患による食事制限があり自分では管理が難しいため、制限に配慮した食事をとりながら生活したい | 疾患に配慮した食事が継続して確保され、体調が安定した生活が続けられるようになる | 訪問介護による制限食の調理援助または配食サービスを活用し、毎日適切な食事が確保できる |
| できる範囲で自分でも料理を続けたいため、できることを活かしながら食事を準備したい | できる調理動作を継続しながら、必要な部分を支援で補い食事が確保できるようになる | ヘルパーとともに調理を行い、できる工程は自分で担いながら食事の準備ができるようになる |
掃除・整理整頓に関するニーズ・目標
| 生活全般の解決すべき課題(ニーズ) | 長期目標 | 短期目標 |
|---|---|---|
| 体力・機能の低下により掃除が十分にできなくなったため、清潔な環境で生活したい | 居室の清潔が保たれ、衛生的な環境で安心して在宅生活が続けられるようになる | 訪問介護による掃除援助を週○回受け、居室の清潔が維持できる状態になる |
| 物が多く足元が危険な状態になっているため、整理整頓された安全な環境で生活したい | 居室が整理整頓され、転倒リスクが軽減された安全な環境で生活が続けられるようになる | ヘルパーとともに不要物の整理と動線の確保を進め、転倒リスクを減らすことができる |
| ゴミ出しが体力的に難しくなったため、衛生的な生活環境を保ちたい | ゴミが適切に処理され、衛生的で安全な生活環境が維持できるようになる | 訪問介護によるゴミ出し支援を受け、決められた日にゴミが出せる状態を維持できる |
洗濯・衣類管理に関するニーズ・目標
| 生活全般の解決すべき課題(ニーズ) | 長期目標 | 短期目標 |
|---|---|---|
| 体力・機能の低下により洗濯が難しくなってきたため、清潔な衣類を保ちながら生活したい | 清潔な衣類が継続して確保され、衛生的な生活が維持できるようになる | 訪問介護による洗濯援助を週○回受け、清潔な衣類が常に確保できる状態になる |
| 洗濯物を干したりたたんだりする作業が体力的につらいため、支援を受けながら清潔を保ちたい | 洗濯に関する一連の作業が支援のもとで完結し、清潔な衣類が維持できるようになる | ヘルパーによる洗濯・乾燥・収納の援助を受け、衣類の清潔が定期的に保てるようになる |
| 失禁があり衣類や寝具の汚染が頻繁なため、清潔な環境を保ちながら生活したい | 汚染された衣類・寝具が速やかに清潔に保たれ、衛生的な生活が続けられるようになる | 訪問介護によるシーツ交換・衣類の洗濯援助を定期的に受け、清潔な寝具・衣類が維持できる |
ゴミ出し・買い物代行に関するニーズ・目標
| 生活全般の解決すべき課題(ニーズ) | 長期目標 | 短期目標 |
|---|---|---|
| ゴミ出しの日や分別が分からなくなってきたため、支援を受けながら清潔な住環境を保ちたい | ゴミ出しの支援体制が整い、衛生的な住環境で生活が続けられるようになる | ヘルパーの支援と地域のふれあい収集を活用し、週2回ゴミ出しができる |
| 重い物が持てないため、買い物の一部を代行してもらいながら生活したい | 必要な生活用品が確保され、不自由なく在宅生活が継続できるようになる | 米や飲料など重い物はヘルパーが代行購入し、軽い物は自分で買いに行ける |
| 店まで行けなくなったが、自分で品物を選ぶ楽しみは続けたい | 本人の選ぶ楽しみが維持され、意欲を保ちながら生活できるようになる | ヘルパーと一緒にチラシやカタログを見て商品を選び、買い物を依頼できる |
第2表「サービス内容」の文例(生活援助)
生活援助を位置づける場合のサービス内容は、「本人ができること」と「ヘルパーが行うこと」の線引きが分かる書き方にすると、実地指導でも説明しやすくなります。
| 短期目標 | サービス内容 | サービス種別 |
|---|---|---|
| 週1回、必要な食材・日用品を確保できる | 買い物代行(食材・日用品)、購入品の確認と収納の声かけ | 訪問介護(生活援助) |
| 栄養バランスのとれた食事を1日2食以上とることができる | 調理(主菜・副菜)、本人ができる盛り付け・配膳の見守り | 訪問介護(生活援助) |
| 居室とトイレ・浴室の清潔が保てる | 本人が使用する居室・水回りの掃除、本人と一緒に行う整理整頓 | 訪問介護(生活援助) |
| 清潔な衣類で気持ちよく過ごせる | 洗濯・物干し・取り込み、本人と一緒に行う衣類たたみ | 訪問介護(生活援助) |
| 自分でできる家事を続け、生活の自立度を維持できる | 本人ができる家事(食器洗い等)の見守り・声かけ、できない部分の援助 | 訪問介護(生活援助) |
生活援助を位置づける理由の書き方
訪問介護の生活援助は、「同居家族がいる場合は原則算定できない」というルールがあるため、位置づける理由を明確にしておくことが重要です。以下のような理由の書き方が考えられます。
・独居の場合
「独居であり、下肢筋力の低下により買い物・掃除等の家事を一人で行うことが困難なため、生活援助を位置づける。」
・同居家族が障害・疾病等の場合
「同居の長男に精神疾患があり、家事を担うことが困難である。本人も要介護状態で家事遂行が難しいため、生活援助を位置づける。」
・同居家族がいるがやむを得ない事情がある場合
「同居の夫は就労により日中不在であり、加えて高齢で腰痛があるため掃除等の負担が大きい。家族介護の継続のためにも、週2回の生活援助を位置づける。」
理由はアセスメントに基づく具体的な事実(誰が・なぜできないのか)を書くことがポイントです。曖昧な理由は実地指導で指摘対象になりやすいため注意しましょう。指摘されやすいポイントはケアマネの実地指導・運営指導で指摘されやすいポイントと対策にまとめています。
訪問介護計画書の目標との連動
ケアプラン第2表の目標と、サービス提供責任者が作成する訪問介護計画書の目標は連動している必要があります。ケアプランの目標を訪問介護計画書に落とし込むイメージを例示します。
| ケアプラン(第2表)の短期目標 | 訪問介護計画書の目標の例 |
|---|---|
| 居室とトイレ・浴室の清潔が保てる | 週2回の掃除支援により、居室・水回りが衛生的に保たれる。本人ができる範囲の片付けは声かけで促す。 |
| 栄養バランスのとれた食事を1日2食以上とることができる | 訪問時に主菜・副菜を調理し、夕食分を作り置きする。盛り付けは本人と一緒に行い、残存機能を維持する。 |
| 週1回、必要な食材・日用品を確保できる | 本人が作成した買い物メモをもとに代行購入し、冷蔵庫への収納は本人と一緒に行う。 |
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利用者負担軽減の仕組みの改定
補足給付(負担限度額認定)に関わる見直しは、以下のとおりです。
令和6年8月1日施行 基準費用額の見直し
令和7年8月1日施行 多床室の室料負担



