がん(悪性腫瘍)のケアプラン|ニーズ・長期目標・短期目標の例文集

がん(悪性腫瘍)のある利用者に関するケアプランのニーズ・長期目標・短期目標の例文・文言集です。

居宅サービス計画書(ケアプラン)を作成する際に直面する様々な課題を解決するためのお手伝いをします。

・がんに関するニーズや目標の文例や記入例を見ながら、ケアプランや計画書作成をスムーズに進めたい方へ
・監査や実地指導での指摘を避け、安心して業務に取り組みたい方へ

がん(悪性腫瘍)は、在宅介護の場面でも増加しているテーマです。治療継続中の在宅療養・疼痛管理・治療終了後の生活支援・ターミナル期への移行など、病期によってニーズが大きく変化することが特徴です。がんのケアプランでは、短期間での状態変化を想定した目標設定と、訪問看護・主治医との密接な連携が欠かせません。利用者の病期・治療状況・本人の意向に合わせて文言をアレンジしてお使いください。

がん(悪性腫瘍)に関するニーズ・長期目標・短期目標例文一覧

がんのケアプランを作成するときは、「現在の病期はどの段階か」「治療を継続しているか」「本人・家族の意向はどうか」を軸にニーズを整理することが重要です。治療中・療養中・ターミナル期それぞれで目標の期間・表現が異なることを意識してください。また、目標の期間は通常より短めに設定し、状態変化に応じて柔軟に見直すことが大切です。

治療継続中・在宅療養に関するニーズ・目標

生活全般の解決すべき課題(ニーズ) 長期目標 短期目標
がん治療(化学療法・放射線治療)を継続しながら、できる限り自宅で生活したい 治療を継続しながら体力を維持し、自宅での生活が続けられるようになる 訪問看護によるバイタル確認・副作用の観察を受けながら、治療を安全に継続できる体制を整える
治療の副作用(倦怠感・嘔気・食欲不振)がつらいため、できる限り楽に過ごしながら治療を続けたい 副作用への適切な対処を受けながら治療が継続でき、生活の質が維持できるようになる 訪問看護師による副作用管理と主治医への報告体制が整い、副作用の苦痛が軽減できるようになる
がん治療中で体力が落ちており日常生活動作が難しくなってきたため、支援を受けながら自宅生活を続けたい 体力低下に対応した支援を受けながら、自宅での日常生活が継続できるようになる 訪問介護による生活支援を受け、食事・清潔・排泄など日常生活の基本的な動作が維持できるようになる
治療のための通院が体力的につらくなってきたため、無理なく受診を続けられる体制を整えたい 通院支援を受けながら治療が継続でき、病状の管理が適切に行えるようになる 通院介助サービスを活用し、治療のための受診が体力的な負担を軽減しながら継続できるようになる

疼痛管理・症状緩和に関するニーズ・目標

生活全般の解決すべき課題(ニーズ) 長期目標 短期目標
がんによる痛みが強く日常生活に支障があるため、痛みをコントロールしながら生活したい 疼痛が適切に管理され、痛みを最小限にしながら生活の質が維持できるようになる 訪問看護師による疼痛評価と主治医への報告を継続し、鎮痛薬の適切な使用ができる体制を整える
痛み止めの使い方がわからず我慢していることがあるため、適切に使いながら楽に過ごしたい 疼痛管理が適切に行われ、我慢することなく楽な状態で生活が続けられるようになる 主治医・訪問看護師から疼痛薬の使い方について説明を受け、必要なときに適切に使用できるようになる
倦怠感が強く日常生活の活動が制限されているため、できる範囲で活動しながら生活したい 倦怠感への対処方法が身につき、エネルギーを温存しながら生活の質が維持できるようになる 訪問看護師の指導のもとエネルギー温存の方法を習得し、優先的に行う活動を絞って過ごせるようになる
がんによる浮腫(むくみ)が強くなっており不快感があるため、症状を和らげながら生活したい 浮腫への適切なケアが継続され、不快感が軽減されながら生活が続けられるようになる 訪問看護師によるリンパケア・圧迫療法の指導を受け、浮腫の悪化を防ぐことができるようになる

栄養管理・食事に関するニーズ・目標

生活全般の解決すべき課題(ニーズ) 長期目標 短期目標
治療の影響で食欲がなく体重が減ってきているため、できる範囲で栄養をとりながら体力を維持したい 必要な栄養が確保され、体重・体力が維持できる状態で治療・療養が続けられるようになる 管理栄養士・訪問看護師の指導のもとで食事内容を工夫し、食べられるものを少量ずつ確保できるようになる
口内炎や嚥下困難があり食事がとりにくいため、食べやすい方法で栄養を確保したい 食形態の工夫により食事が継続でき、必要な栄養が確保されながら生活できるようになる 食形態の変更と食べやすい食品の提供により、毎食一定量の食事が摂れるようになる

精神的支援・生活の質に関するニーズ・目標

生活全般の解決すべき課題(ニーズ) 長期目標 短期目標
がんの診断を受けて気持ちが落ち込んでいるため、精神的に安定しながら前向きに療養生活を送りたい 精神的な安定が保たれ、療養生活に前向きに取り組めるようになる 訪問看護師・ケアマネジャーへの定期的な相談機会を確保し、気持ちを表現できる場が整えられるようになる
治療の見通しが不安で将来への恐怖感があるため、不安を和らげながら療養生活を続けたい 不安感が軽減され、穏やかな気持ちで療養生活が続けられるようになる 主治医・訪問看護師から病状・治療方針について丁寧な説明を受け、見通しを持ちながら過ごせるようになる
残された時間をできる限り自分らしく過ごしたいため、やりたいことを実現しながら生活したい 本人の希望や生きがいが尊重され、その人らしい療養生活が続けられるようになる 本人の希望(旅行・家族との時間・趣味など)を把握し、できる範囲で実現できるよう関係者が支援できるようになる

在宅での看取りへの移行に関するニーズ・目標

生活全般の解決すべき課題(ニーズ) 長期目標 短期目標
病状が進行してきたが、最期まで自宅で過ごしたいという希望があるため、在宅での看取りを支えてほしい 本人の意思が尊重され、住み慣れた自宅で穏やかな最期が迎えられるようになる 訪問看護・訪問介護の体制を整え、自宅での看取りに対応できる支援体制が構築できるようになる
痛みや苦しさができる限りない状態で最期まで過ごしたいため、緩和ケアを継続してほしい 疼痛・苦痛が緩和され、安楽な状態で最期まで過ごせるようになる 訪問看護師による疼痛評価と主治医への報告を継続し、苦痛が最小限に抑えられた状態が維持できるようになる
家族が看取りへの不安を抱えているため、家族も安心して最期を迎えられるよう支えてほしい 家族が安心して看取りに臨め、後悔のない最期が家族とともに迎えられるようになる 看護師・ケアマネジャーから家族への定期的な説明・相談の機会を設け、家族の不安が軽減できるようになる
急変時の対応が心配なため、緊急時にも速やかに対応できる体制を整えたい 緊急時にも速やかな対応ができる体制が整い、安心して在宅療養が継続できるようになる 急変時の連絡先・対応手順を文書化して関係者間で共有し、24時間対応できる訪問看護ステーションとの契約が行えるようになる

家族支援に関するニーズ・目標

生活全般の解決すべき課題(ニーズ) 長期目標 短期目標
がんの介護で家族が精神的・身体的に疲弊しているため、専門職のサポートを受けながら在宅療養を続けたい 専門職のサポートにより家族の負担が軽減され、安心して在宅療養が継続できるようになる 訪問看護・訪問介護の回数を増やし、家族が担う介護の範囲を明確にしながら負担を軽減できるようになる
家族ががんの介護方法・今後の経過についてわからないことが多いため、正しく理解して関われるようにしたい 家族が今後の経過と対応方法を理解し、自信を持って介護に関われるようになる 主治医・訪問看護師から家族への丁寧な説明の機会を設け、疑問や不安が解消できるようになる

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