
脊柱管狭窄症は、背骨の脊柱管が狭くなることで神経が圧迫され、腰痛・下肢のしびれ・間欠性跛行(しばらく歩くと足がしびれて立ち止まってしまう症状)などが生じる疾患です。高齢者に多く、要介護・要支援状態の原因となりやすい疾患のひとつです。 手術療法と保存療法があり、多くの方は服薬・リハビリ・日常生活の工夫を組み合わせながら在宅生活を継続しています。本記事では、脊柱管狭窄症を抱える利用者のケアプランに使えるニーズ・長期目標・短期目標の例文をまとめました。
・脊柱管狭窄症に関するニーズや目標の文例を探しているケアマネジャーの方へ
・監査や実地指導での指摘を避け、安心して業務に取り組みたい方へ
脊柱管狭窄症のニーズ・長期目標・短期目標例文一覧
脊柱管狭窄症のケアプランを作成するときは、「どの症状が生活に最も影響しているか」を丁寧にアセスメントすることが重要です。歩行障害・疼痛・しびれ・排泄障害など症状によってアプローチが異なります。
歩行・移動・転倒予防に関するニーズ・目標
| 生活全般の解決すべき課題(ニーズ) | 長期目標 | 短期目標 |
|---|---|---|
| 長く歩くと足が痺れて立ち止まることが多いため、外出を安心して続けたい | 間欠性跛行が改善され外出が安全に継続できるようになる | 休憩を取りながら歩行練習を継続し歩行可能距離を徐々に延ばすことができるようになる |
| 腰痛と下肢のしびれで歩行が不安定になっているため、転倒せず安全に生活したい | 転倒なく安全に移動できる生活が維持できるようになる | 歩行補助具(杖・歩行器)を使用し室内外の移動が安全にできるようになる |
| 階段や段差の昇降が困難になっているため、安全に自宅内を移動したい | 自宅内の移動が安全に継続できるようになる | 手すりの設置と段差解消用品の導入により転倒なく移動できるようになる |
| 歩行中に急に足がしびれて動けなくなることがあるため、安全に外出できるようになりたい | 外出時の突然のしびれに対処できるようになり安全な外出が継続できるようになる | 症状出現時の対処方法(座って休む・前傾姿勢をとる等)を習得し外出時の安全が確保できるようになる |
疼痛管理・リハビリに関するニーズ・目標
| 生活全般の解決すべき課題(ニーズ) | 長期目標 | 短期目標 |
|---|---|---|
| 腰痛・下肢痛により日常生活が制限されているため、痛みをコントロールしながら生活したい | 疼痛が管理され日常生活の制限が軽減された生活が維持できるようになる | 服薬と安楽な姿勢の工夫により疼痛が軽減され日常生活動作が行えるようになる |
| リハビリで症状の進行を遅らせたいため、継続してリハビリを受けたい | リハビリを継続することで症状の悪化を防ぎ現状の歩行能力が維持できるようになる | 週○回のリハビリを継続し体幹・下肢の筋力が維持・向上するようになる |
| 腰に負担がかかる動作(前かがみ・重い荷物)を避けながら生活したい | 腰に負担をかけない生活動作が身につき症状の悪化が防止できるようになる | リハビリや訪問指導で腰に負担をかけない動作方法を習得し日常生活に取り入れられるようになる |
| 痛みで睡眠が妨げられているため、夜間に安眠できるようになりたい | 疼痛が管理され安定した睡眠が確保できるようになる | 安楽な体位(側臥位・膝屈曲位等)の工夫と服薬管理により夜間の痛みによる覚醒が減少するようになる |
日常生活動作・社会参加に関するニーズ・目標
| 生活全般の解決すべき課題(ニーズ) | 長期目標 | 短期目標 |
|---|---|---|
| 立位での家事が困難になっているため、できる範囲の家事を安全に続けたい | 負担の少ない方法で家事動作が継続できるようになる | 椅子や台を活用した座って行う家事の方法を取り入れ疼痛なく調理・整理ができるようになる |
| 痛みで外出が億劫になり閉じこもりがちになっているため、社会参加を維持したい | 痛みをコントロールしながら社会参加が継続できるようになる | 通所サービスへの参加や短距離の外出から始め週○回は外出できるようになる |
| 入浴動作が不安定になっているため、安全に入浴したい | 安全に入浴が継続でき清潔が保たれた生活が送れるようになる | シャワーチェアや手すりを活用し入浴時の転倒リスクが軽減できるようになる |
| 通院が必要だが歩行困難で一人では難しいため、定期通院を続けられるようにしたい | 定期通院が継続でき疾患の管理が適切に行えるようになる | 通院介助サービスの利用で月○回の受診が確実に行えるようになる |
| 排泄障害(頻尿・残尿感)が出てきているため、安心してトイレに行けるようにしたい | 排泄管理が適切に行われ生活の質が維持できるようになる | トイレ周辺に手すりを設置し排泄動作が安全に行えるようになる |
| 手術を勧められているが迷っているため、現状の生活を維持しながら判断したい | 保存療法を継続しながら日常生活の質が維持できるようになる | 医師・リハビリ専門職と連携し現状に合った治療・ケアの方針が共有できるようになる |
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