デイサービス(通所介護)の長期目標・短期目標の文例集|ケアプランと通所介護計画書の書き方

デイサービス(通所介護)を位置づけるケアプランの文例集です。長期目標・短期目標を利用目的別(機能訓練・入浴・交流・介護負担軽減・認知症ケア)にまとめました。第2表のサービス内容の書き方や、通所介護計画書の目標との連動もあわせて解説します。

・デイサービス利用者の長期目標・短期目標の文言に迷うケアマネの方へ
・ケアプランと連動した通所介護計画書の目標を書きたいデイ職員・生活相談員の方へ

デイサービスの目標を書くときの考え方

デイサービスは「通うこと」自体が目的ではありません。目標にはデイサービスで何を得て、生活がどうなるのかを書きます。「デイサービスに週2回通える」は目標ではなくサービス内容側の記載であり、目標には「入浴・清潔が保てる」「筋力を維持して自宅での生活を続けられる」といった生活上の変化を書くのが基本です。

利用目的は大きく5つに整理できます。①機能訓練・筋力維持、②入浴・清潔保持、③交流・閉じこもり予防、④家族の介護負担軽減、⑤認知症ケア。以下、目的別に文例をまとめます。

【目的別】デイサービス利用の長期目標・短期目標の文例

機能訓練・筋力維持が目的の場合

生活全般の解決すべき課題(ニーズ) 長期目標 短期目標
足腰が弱ってきたが、運動を続けて自分の足で歩き続けたい 下肢筋力が維持され、自宅での生活が今まで通り続けられる デイサービスの機能訓練に週2回参加し、下肢の筋力運動を継続できる
家では運動が続かないため、定期的に体を動かす機会を持ちたい 運動の習慣が定着し、活動的な生活が維持できる 集団体操・個別機能訓練に毎回参加し、休まず通所を継続できる
立ち上がりや歩き始めのふらつきをなくして、転ばずに生活したい バランス能力が改善し、転倒なく安全に生活できる バランス訓練と下肢筋力訓練を継続し、ふらつく場面が減る

入浴・清潔保持が目的の場合

生活全般の解決すべき課題(ニーズ) 長期目標 短期目標
一人での入浴は転倒が心配なため、安全な環境で入浴したい 定期的な入浴が習慣化し、清潔な状態で生活できる デイサービスで週2回、見守り・一部介助のもと安全に入浴できる
自宅の浴室が使いにくいため、設備の整った場所で入浴したい 入浴の機会が確保され、皮膚トラブルなく清潔に過ごせる 本人に合った方法(チェア浴等)で週2回入浴できる

交流・閉じこもり予防が目的の場合

生活全般の解決すべき課題(ニーズ) 長期目標 短期目標
家で一人で過ごす時間が長いため、人と関わる機会を持ちたい 定期的な交流の機会が持て、はりのある生活が送れる デイサービスで他の利用者・職員との会話や活動を楽しむことができる
外に出るのがおっくうになってきたが、閉じこもりたくない 外出の習慣が維持され、心身の機能低下を予防できる 週2回の通所により、定期的に外出する機会を確保できる

家族の介護負担軽減が目的の場合

生活全般の解決すべき課題(ニーズ) 長期目標 短期目標
介護する家族の負担を減らし、自宅での生活を続けたい 家族の介護負担が軽減され、在宅生活が継続できる 週3回の通所により、日中の介護を家族が担わない時間を確保できる
日中一人で過ごすのが心配なため、見守りのある場所で過ごしたい 日中の安全が確保され、本人・家族ともに安心して生活できる 通所日は職員の見守りのもとで安全に過ごし、体調変化があれば家族に伝わる

認知症ケアが目的の場合(認知症対応型通所介護を含む)

生活全般の解決すべき課題(ニーズ) 長期目標 短期目標
新しい場所は混乱しやすいが、少しずつ慣れて楽しく通いたい なじみの環境・人間関係の中で、安心して通所を継続できる 同じ曜日・なじみの職員の対応により、混乱なく通所できる
日中の活動を増やして、昼夜のリズムを整えたい 生活リズムが整い、夜間に休める生活になる 通所日は日中の活動に参加し、夜間に眠れる日が増える

認知症の方の文例は認知症のケアプラン文例にも多数掲載しています。

第2表「サービス内容」の書き方(デイサービス)

デイサービスのサービス内容は「通所介護」とだけ書くのではなく、短期目標の達成にデイで何を行うのかを具体的に記載します。

短期目標 サービス内容の記載例
機能訓練に週2回参加し、下肢筋力を維持できる 機能訓練指導員による個別機能訓練(下肢筋力・バランス訓練)、集団体操への参加支援
週2回安全に入浴できる 入浴介助(見守り・洗身洗髪の一部介助)、入浴前後のバイタル確認・皮膚観察
他者との交流の機会を持てる レクリエーション・趣味活動への参加支援、席の配置・声かけの配慮

通所介護計画書の目標との連動

デイサービス側が作成する通所介護計画書の目標は、ケアプラン第2表の目標と整合している必要があります。実地指導でも確認されるポイントです。

ケアプラン(第2表)の短期目標 通所介護計画書の目標の例
機能訓練に週2回参加し、下肢筋力を維持できる 個別機能訓練(立ち上がり訓練・平行棒内歩行)を毎回実施し、椅子からの立ち上がりが手すりなしでできる
週2回安全に入浴できる 浴槽の出入りは手すり使用で見守り、洗身は本人が行いできない部分のみ介助し、入浴を継続する
他者との交流の機会を持てる 本人の好きな囲碁・書道の活動に週1回以上参加し、なじみの利用者との交流を持てる

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