訪問介護の長期目標・短期目標の文例集|身体介護・生活援助別のケアプランの書き方

訪問介護(ホームヘルプ)を位置づけるケアプランの文例集です。長期目標・短期目標を身体介護・生活援助の内容別にまとめました。第2表のサービス内容の書き方、生活援助を位置づける理由、訪問介護計画書の目標との連動もあわせて解説します。

・訪問介護利用者の長期目標・短期目標の文言に迷うケアマネの方へ
・ケアプランと連動した訪問介護計画書を作りたいサービス提供責任者の方へ

訪問介護の目標を書くときの考え方

訪問介護の目標で大切なのは、「してもらう」だけの表現にしないことです。訪問介護は自立支援が原則のため、「ヘルパーに掃除をしてもらえる」ではなく「清潔な住環境で生活できる」「できる家事を続けられる」のように、本人の生活がどうなるかを主語にします。本人ができること・できないことの線引き(残存機能)をアセスメントで明確にしたうえで、目標に反映させましょう。

【身体介護】長期目標・短期目標の文例

排泄介助

生活全般の解決すべき課題(ニーズ) 長期目標 短期目標
トイレまでの移動や衣類の上げ下ろしが難しいため、支援を受けながらトイレで排泄したい 必要な介助を受けながら、トイレでの排泄が継続できる ヘルパーの見守り・一部介助により、日中はトイレで排泄できる
おむつ使用中も、清潔に気持ちよく過ごしたい 適切な排泄ケアにより、皮膚トラブルなく生活できる 訪問時のおむつ交換・陰部洗浄により、皮膚の清潔が保てる

入浴・清拭介助

生活全般の解決すべき課題(ニーズ) 長期目標 短期目標
一人での入浴が不安なため、介助を受けながら自宅のお風呂に入りたい 自宅での入浴が安全に継続でき、清潔が保てる ヘルパーの介助により、週2回自宅の浴槽で入浴できる
入浴できない日も体をきれいに保ちたい 清潔保持の習慣が維持され、快適に過ごせる 清拭・部分浴により、週3回以上清潔保持ができる

食事介助・服薬確認

生活全般の解決すべき課題(ニーズ) 長期目標 短期目標
むせやすくなってきたため、見守りを受けながら安全に食事をとりたい 誤嚥なく、必要な食事量がとれる状態が維持できる 食事時の見守り・声かけにより、むせなく食事ができる
薬の飲み忘れが増えてきたため、確実に服薬したい 服薬が確実に継続され、体調が安定する 訪問時の服薬声かけ・確認により、飲み忘れなく服薬できる

通院介助・外出介助

生活全般の解決すべき課題(ニーズ) 長期目標 短期目標
一人での通院が難しいため、付き添いを受けて定期受診を続けたい 定期受診が継続され、健康管理ができる ヘルパーの通院介助により、月1回の受診を欠かさず継続できる

通院介助の詳しい文例は通院支援・外出介助のニーズ・長期目標・短期目標の例文集をご覧ください。

【生活援助】長期目標・短期目標の文例

生活全般の解決すべき課題(ニーズ) 長期目標 短期目標
【調理】自分で食事の用意ができないため、支援を受けて栄養をとりたい 栄養バランスのとれた食生活が維持できる 訪問時の調理支援により、1日2食以上バランスのとれた食事がとれる
【掃除】掃除が負担になってきたが、清潔な家で暮らしたい 衛生的な住環境で生活が続けられる 週2回の掃除支援により、居室と水回りの清潔が保てる
【洗濯】洗濯物を干す・取り込む動作が難しいため、支援を受けたい 清潔な衣類で気持ちよく生活できる 洗濯支援を受けながら、たたむ作業は自分で行い、衣類の管理ができる
【買い物】重い物が持てないため、買い物の支援を受けながら生活したい 必要な食材・日用品が確保され、不自由なく生活できる 買い物代行と本人のメモ作成の組み合わせで、必要な物を確保できる

生活援助は同居家族がいる場合、原則として算定できません。位置づける理由の書き方は買い物・家事援助のケアプラン文例で詳しく解説しています。

第2表「サービス内容」の書き方(訪問介護)

訪問介護のサービス内容は、身体介護・生活援助の区分がわかり、本人ができる部分とヘルパーが行う部分の線引きが見える書き方にします。

短期目標 サービス内容の記載例 区分
週2回自宅の浴槽で入浴できる 入浴介助(浴槽の出入り・洗髪は介助、洗身は本人が実施し見守り) 身体介護
日中はトイレで排泄できる トイレへの移動見守り、衣類の上げ下ろしの一部介助 身体介護
1日2食以上バランスのとれた食事がとれる 調理(昼食・夕食の作り置き)、盛り付け・配膳は本人と一緒に実施 生活援助
居室と水回りの清潔が保てる 本人が使用する居室・トイレ・浴室の掃除、本人ができる片付けの声かけ 生活援助

訪問介護計画書の目標との連動

サービス提供責任者が作成する訪問介護計画書の目標は、ケアプラン第2表の目標を訪問介護の具体的な支援に落とし込んだものにします。

ケアプラン(第2表)の短期目標 訪問介護計画書の目標の例
ヘルパーの介助により、週2回自宅の浴槽で入浴できる 浴槽の出入りは手すりと介助で安全に行い、洗身は本人のペースで実施。入浴後の保湿と皮膚観察を毎回行う。
訪問時の服薬声かけ・確認により、飲み忘れなく服薬できる 訪問ごとに服薬カレンダーを本人と一緒に確認し、飲み忘れがあればその場で報告・記録する。
週2回の掃除支援により、居室と水回りの清潔が保てる 本人と分担して掃除を行い(本人:テーブル拭き等、ヘルパー:掃除機・水回り)、できることを維持する。

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