
皮膚トラブル(乾燥・湿疹・皮膚炎・スキンテア等)のある利用者のケアプランのニーズ・長期目標・短期目標の例文・文言集です。
居宅サービス計画書(ケアプラン)を作成する際に直面する様々な課題を解決するためのお手伝いをします。
・皮膚トラブルに関するニーズや目標の文例や記入例を見ながら、ケアプランや計画書作成をスムーズに進めたい方へ
・監査や実地指導での指摘を避け、安心して業務に取り組みたい方へ
高齢者の皮膚は加齢により薄く・乾燥しやすくなり(老人性乾皮症)、わずかな刺激でも傷つきやすい状態になっています。乾燥・かゆみ・湿疹・スキンテア(摩擦・ずれによる皮膚の裂け傷)・失禁関連皮膚炎(おむつによるかぶれ)など、皮膚トラブルは多くの利用者に共通する課題です。皮膚トラブルは褥瘡のリスク要因にもなり、放置すると感染症・QOL低下につながります。利用者の皮膚の状態・原因に合わせて文言をアレンジしてお使いください。褥瘡そのものについては褥瘡(床ずれ)予防・ケアの例文集もあわせてご参照ください。
皮膚トラブルに関するニーズ・長期目標・短期目標例文一覧
皮膚トラブルのケアプランを作成するときは「皮膚トラブルの種類・原因(乾燥・摩擦・失禁・栄養状態等)」「現在のケア方法」「悪化要因の有無」「本人の不快感・QOLへの影響」を軸にニーズを整理することが重要です。
皮膚の乾燥・かゆみに関するニーズ・目標
| 生活全般の解決すべき課題(ニーズ) | 長期目標 | 短期目標 |
|---|---|---|
| 皮膚がカサカサに乾燥してかゆみがあるため、症状を和らげながら快適に過ごしたい | 皮膚の乾燥・かゆみが改善され、快適な状態で生活が続けられるようになる | 毎日の保湿ケア(保湿剤の塗布)を継続し、皮膚の乾燥・かゆみが軽減できるようになる |
| かゆみが強く眠れないことがあるため、かゆみを抑えながら快適に休めるようにしたい | かゆみが管理され、十分な睡眠が確保された生活が続けられるようになる | 就寝前の保湿ケアと主治医の指示によるかゆみ止めの使用により、夜間のかゆみが軽減できるようになる |
| かゆくて引っかいてしまい皮膚が傷つくことがあるため、傷つけずに過ごしたい | 皮膚の損傷が予防され、健康な皮膚状態が維持できるようになる | 爪の管理(短く整える)と保湿ケアの継続により、引っかき傷の発生が予防できるようになる |
| 入浴後に特に乾燥がひどくなるため、入浴後のケアを徹底したい | 入浴後の皮膚乾燥が改善され、皮膚の健康が維持できるようになる | 入浴後すぐの保湿剤塗布を習慣化し、入浴後の乾燥・かゆみが軽減できるようになる |
| 冬になると特に皮膚が乾燥しやすいため、季節に応じたケアを続けたい | 季節に応じた適切なスキンケアが定着し、年間を通じて皮膚の健康が維持できるようになる | 冬季は保湿ケアの頻度・量を増やし、室内の湿度管理も含めた対策が講じられるようになる |
失禁関連皮膚炎(おむつかぶれ)に関するニーズ・目標
| 生活全般の解決すべき課題(ニーズ) | 長期目標 | 短期目標 |
|---|---|---|
| おむつを使用しており皮膚がかぶれて痛みがあるため、皮膚トラブルを改善しながら過ごしたい | 失禁関連皮膚炎が改善され、痛み・不快感なく生活が続けられるようになる | おむつ交換時の適切な洗浄・保湿ケアの実施により、皮膚の炎症が軽減できるようになる |
| 排泄後の処理が不十分でおむつかぶれが悪化しているため、適切なケアで改善したい | 適切な排泄ケアにより皮膚トラブルが改善され、清潔な状態が維持できるようになる | 排泄後の速やかな交換と洗浄剤を使用した優しい洗浄を実施し、かぶれの悪化を防ぐことができるようになる |
| 下痢が続いており肛門周囲の皮膚が荒れているため、皮膚を保護しながらケアしたい | 下痢による皮膚トラブルが管理され、皮膚の健康が維持できるようになる | 皮膚保護剤(撥水クリーム等)の使用と排便後の速やかな処置により、皮膚の炎症が軽減できるようになる |
| おむつのサイズや種類が合わずにムレ・かぶれが起きているため、適切な用品を選びたい | 適切なおむつの選定により皮膚トラブルが予防され、快適な状態が維持できるようになる | 福祉用具専門相談員と相談し、皮膚状態・体型に合ったおむつの選定・見直しができるようになる |
スキンテア(皮膚の裂け傷)予防に関するニーズ・目標
| 生活全般の解決すべき課題(ニーズ) | 長期目標 | 短期目標 |
|---|---|---|
| 皮膚が薄く弱くなっており、少しの刺激で皮がめくれてしまうため、皮膚を保護しながら生活したい | スキンテア(皮膚裂傷)が予防され、皮膚の健康が維持された生活が続けられるようになる | 移乗・体位変換時の優しい介助方法の徹底と保湿ケアの継続により、皮膚損傷のリスクが軽減できるようになる |
| 介助の際に皮膚をこすってしまい傷ができることがあるため、安全な介助方法に変えてほしい | 介助方法の見直しにより皮膚損傷が予防され、安全な介助が継続できるようになる | スライディングシート等の使用と職員間での介助方法の統一により、摩擦・ずれによる皮膚損傷が予防できるようになる |
| テープやばんそうこうを剥がすときに皮膚が傷つきやすいため、優しい方法でケアしてほしい | 医療用テープ等の使用による皮膚損傷が予防され、皮膚の健康が維持できるようになる | 低刺激性のテープ・剥離剤の使用と優しい剥がし方の徹底により、皮膚損傷が予防できるようになる |
湿疹・皮膚炎の管理に関するニーズ・目標
| 生活全般の解決すべき課題(ニーズ) | 長期目標 | 短期目標 |
|---|---|---|
| 体に湿疹ができており治療を続けながら改善したい | 湿疹が改善され、皮膚の健康が回復した生活が続けられるようになる | 主治医・皮膚科の指示のもと処方された外用薬を継続使用し、湿疹の改善が図れるようになる |
| 汗をかきやすく皮膚が蒸れて湿疹ができやすいため、清潔を保ちながら予防したい | 皮膚の清潔が保たれ、湿疹の発生が予防された生活が続けられるようになる | こまめな清拭・更衣と通気性のよい衣類の選択により、皮膚の蒸れ・湿疹の発生が予防できるようになる |
| 持病の影響で皮膚に発疹が出ることがあるため、早期に対応してもらいたい | 皮膚症状が早期に発見・対応され、悪化が防止された生活が続けられるようになる | 定期的な皮膚観察と異常の早期報告体制により、皮膚症状の早期対応ができるようになる |
真菌感染症(水虫・カンジダ症等)に関するニーズ・目標
| 生活全般の解決すべき課題(ニーズ) | 長期目標 | 短期目標 |
|---|---|---|
| 足の指の間に水虫があり広がるのが心配なため、治療を続けながら改善したい | 水虫が改善・治癒し、皮膚の健康が回復した生活が続けられるようになる | 主治医の指示のもと抗真菌薬の使用と足の清潔・乾燥を保つケアを継続し、症状の改善が図れるようになる |
| 皮膚のしわの間(鼠径部・腹部等)にカンジダ症ができやすいため、清潔と乾燥を保ちたい | カンジダ症が改善・予防され、皮膚の健康が維持された生活が続けられるようになる | 清拭・更衣時に皮膚のしわの間を丁寧に洗浄・乾燥させ、再発を予防することができるようになる |
低栄養に伴う皮膚の脆弱化に関するニーズ・目標
| 生活全般の解決すべき課題(ニーズ) | 長期目標 | 短期目標 |
|---|---|---|
| 食事量が減って皮膚が弱くなってきているため、栄養状態を改善しながら皮膚を守りたい | 栄養状態が改善することで皮膚の脆弱性が軽減され、皮膚トラブルが予防された生活が続けられるようになる | 管理栄養士・訪問看護師の指導のもと、皮膚の健康に必要な栄養(たんぱく質・ビタミン等)が確保できるようになる |
| 低栄養で皮膚が薄くなっており傷つきやすいため、皮膚を守りながら栄養状態を改善したい | 栄養状態の改善と皮膚保護ケアの両立により、皮膚トラブルが予防された生活が続けられるようになる | 栄養補助食品の活用と優しい皮膚ケアの実施を組み合わせ、皮膚の脆弱性に配慮した生活が継続できるようになる |
皮膚トラブルのケアプラン作成における注意点
①原因を特定したケアを心がける
皮膚トラブルは「乾燥」「摩擦」「失禁」「栄養状態」「感染」など様々な原因が考えられます。原因を特定したうえで適切なケア方法(保湿・保護・洗浄方法の変更等)をケアプランに反映させることが重要です。
②褥瘡のリスク要因として皮膚トラブルを位置づける
皮膚の脆弱化・乾燥・湿疹などは褥瘡発生のリスク要因にもなります。皮膚トラブルへの対応は褥瘡予防の観点からも重要であることを意識しましょう。
③多職種・専門家との連携を活用する
皮膚科医・訪問看護師・皮膚・排泄ケア認定看護師(WOCナース)など、皮膚トラブルの専門知識を持つ職種との連携が効果的です。必要に応じて受診・専門的なアセスメントを受ける体制をケアプランに位置づけましょう。
あわせてご活用ください
- 褥瘡(床ずれ)予防・ケアのニーズ・長期目標・短期目標の例文集
- トイレ・排泄・おむつ介助のニーズ・長期目標・短期目標の例文集
- 入浴・衛生管理のニーズ・長期目標・短期目標の例文集
- 体位変換器・床ずれ防止用具のニーズ・長期目標・短期目標と選定理由の例文集
- 施設ケアプラン「褥瘡・拘縮予防」のニーズ・長期目標・短期目標の例文集
- ケアプラン第2表(居宅版)の例文集一覧
2024年・2025年・2026年
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介護報酬改定2026年(令和8年度)まとめ|いつから・変更点・対象サービスをわかりやすく解説
令和6年~8年 地域区分(介護)区市町村の等級一覧(2024年4月~)
介護保険区分支給限度基準額一覧(要支援・要介護)
令和8年(2026年)介護報酬改定
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令和8年(2026年)介護報酬改定後の介護保険サービスごとの介護報酬・単位数
介護保険の居宅サービス介護給付費単位数(対象:要介護)
- 居宅介護支援費 2026年6月からの介護報酬・単位数一覧
- 訪問介護費 2026年6月からの介護報酬・単位数一覧
- 訪問看護費 2026年6月からの介護報酬・単位数一覧
- 訪問リハビリテーション費 2026年6月からの介護報酬・単位数一覧
- 通所介護費(デイサービス) 2026年6月からの介護報酬・単位数一覧
- 通所リハビリテーション費(デイケア) 2026年6月からの介護報酬・単位数一覧
- 短期入所生活介護費(ショートステイ) 2026年6月からの介護報酬・単位数一覧
- 居宅療養管理指導費 2026年6月からの介護報酬・単位数一覧
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地域密着型サービスの単位数改定内容
- 地域密着型通所介護費(小規模デイサービス) 2026年6月からの介護報酬・単位数一覧
- 認知症対応型共同生活介護費(認知症グループホーム) 2026年6月からの介護報酬・単位数一覧
- 小規模多機能型居宅介護費 2026年6月からの介護報酬・単位数一覧
介護予防サービス(対象:要支援)
- 介護予防支援費 2026年6月からの介護報酬・単位数一覧
- 介護予防訪問看護費 2026年6月からの介護報酬・単位数一覧
- 介護予防居宅療養管理指導費 2026年6月からの介護報酬・単位数一覧
- 介護予防短期入所生活介護費 2026年6月からの介護報酬・単位数一覧
2026年(令和8年度)・2024年 介護報酬改定で特徴的な加算・制度
- 介護施設の協力医療機関とは?【2027年4月に義務化】
- 協力医療機関連携加算とは?単位数・算定要件・厚労省Q&A
- 高齢者虐待防止措置未実施減算の算定要件
- 【2026年版】科学的介護情報システム「LIFE」とは
- 個別機能訓練加算(Ⅰ)サービス種別ごとの単位数・算定要件
利用者負担軽減の仕組みの改定
補足給付(負担限度額認定)に関わる見直しは、以下のとおりです。
令和6年8月1日施行 基準費用額の見直し
令和7年8月1日施行 多床室の室料負担


