施設ケアプラン「認知症・BPSD」のニーズ・長期目標・短期目標の例文集

施設ケアプランの認知症・BPSDに関するニーズ・長期目標・短期目標の例文・文言集です。

特別養護老人ホーム・老人保健施設・グループホームなどの施設サービス計画書(第2表)を作成する際のお手伝いをします。

・認知症・BPSDに関するニーズや目標の文例や記入例を見ながら、施設ケアプランの作成をスムーズに進めたい方へ
・監査や実地指導での指摘を避け、安心して業務に取り組みたい方へ

認知症のある方の施設ケアプランでは、記憶障害・見当識障害などのコア症状に加え、徘徊・拒否・妄想・暴言・昼夜逆転・不安・抑うつなどのBPSD(行動・心理症状)への対応が重要なテーマになります。BPSDは本人の不安・混乱・未充足のニーズが行動として現れたものと捉え、「その人らしさ」を大切にしながら穏やかに過ごせることを目標にした文言を意識してお使いください。

施設ケアプラン・認知症・BPSDに関するニーズ・長期目標・短期目標例文一覧

認知症・BPSDのケアプランを作成するときは、症状そのものをゼロにすることを目標にするのではなく、「本人が安心して穏やかに過ごせるか」「生活の質が維持されているか」を軸にニーズを整理することが重要です。本人の言葉で表現できない場合は、家族や職員の観察から本人の思いを推察した文言にすることがポイントです。

徘徊・外出行動に関するニーズ・目標

生活全般の解決すべき課題(ニーズ) 長期目標 短期目標
歩き回ることが習慣になっており、安全に施設内を歩きながら過ごしたい 安全な環境のもとで歩行習慣が継続でき、転倒・事故なく施設生活が送れるようになる 職員の見守りのもとで施設内の安全な動線を歩け、転倒なく過ごせる時間が増えるようになる
「家に帰りたい」という気持ちが強く落ち着かないことがあるため、安心して施設で過ごせるようになりたい 職員の関わりにより不安が軽減され、施設で穏やかに過ごせる時間が増えるようになる 「家に帰りたい」という訴えがあった際に職員が傾聴・共感し、不安が落ち着く対応が毎回できるようになる
施設外に出ようとすることがあり危険なため、安全に過ごせる環境を整えてほしい(家族の希望) 施設外への無断外出が防止され、安全に施設生活が継続できるようになる 出口センサーの活用と職員の見守り体制により、施設外への無断外出リスクが軽減できるようになる

ケア拒否に関するニーズ・目標

生活全般の解決すべき課題(ニーズ) 長期目標 短期目標
入浴やケアを嫌がることがあるが、清潔に気持ちよく過ごしてほしい(家族の希望) 本人のペースに合わせたケアが継続され、清潔が保たれながら穏やかに生活できるようになる 声かけのタイミング・方法・担当者を工夫し、拒否なくケアが受け入れられる回数が増えるようになる
食事を拒否することがあり栄養状態が心配なため、食事が受け入れられるようになってほしい(家族の希望) 食事拒否が軽減され、必要な栄養が確保できる状態で生活が続けられるようになる 食事の提供タイミング・食形態・声かけ方法を工夫し、毎食一定量の食事が摂れるようになる
薬を飲むことを嫌がることがあるが、必要な薬を続けてほしい(家族の希望) 服薬拒否が軽減され、必要な薬が継続して服薬できる状態が維持できるようになる 服薬の方法(食事への混合・形態変更など)を主治医と相談しながら工夫し、服薬できる回数が増えるようになる

不安・興奮・暴言に関するニーズ・目標

生活全般の解決すべき課題(ニーズ) 長期目標 短期目標
不安が強く職員を呼び続けることがあるが、安心して落ち着いて過ごしたい 不安が軽減され、安心して穏やかに施設生活が送れるようになる 職員の定期的な声かけと傾聴により、不安による訴えが落ち着く時間が増えるようになる
興奮して大声を出したり暴言が出ることがあるが、穏やかに過ごしてほしい(家族の希望) BPSDの症状が軽減され、穏やかに過ごせる時間が増えるようになる 興奮のきっかけを把握し、事前に対処することで興奮・暴言の頻度が軽減できるようになる
夕方になると不安や混乱が強くなる(夕暮れ症候群)ため、その時間帯を穏やかに過ごしたい 夕方の不安・混乱が軽減され、一日を通じて穏やかに過ごせるようになる 夕方の時間帯に好きな音楽や活動を取り入れ、不安が軽減される関わりが継続できるようになる

妄想・幻覚に関するニーズ・目標

生活全般の解決すべき課題(ニーズ) 長期目標 短期目標
「物を盗まれた」と訴えることがあり本人が不安な状態のため、安心して過ごせるようになりたい 物盗られ妄想による不安が軽減され、穏やかに施設生活が送れるようになる 訴えに対して否定せず共感的に対応し、不安が落ち着く時間が増えるようになる
実際にはいない人や虫が見えると訴えることがあり不安そうなため、安心して過ごせるようになってほしい(家族の希望) 幻視による不安が軽減され、安心して穏やかな施設生活が送れるようになる 幻視の訴えに対して否定せず安心できる関わりを継続し、不安な様子が軽減できるようになる

昼夜逆転・睡眠障害に関するニーズ・目標

生活全般の解決すべき課題(ニーズ) 長期目標 短期目標
昼間に寝てしまい夜間に活動することがあるため、昼夜のリズムを整えながら生活したい 昼夜の生活リズムが整い、夜間に安定して休める生活が続けられるようになる 日中の活動・レクリエーション参加により覚醒時間を確保し、夜間の睡眠が定着できるようになる
夜間に起き出して歩き回ることがあり転倒が心配なため、夜間も安全に過ごしてほしい(家族の希望) 夜間の安全が確保され、転倒・事故なく施設生活が継続できるようになる センサーマットの活用と夜間の見守り体制により、夜間の起き出しによる転倒が防止できるようになる

認知症があっても穏やかに過ごすための個別支援に関するニーズ・目標

生活全般の解決すべき課題(ニーズ) 長期目標 短期目標
認知症があっても自分らしく、穏やかに施設で過ごしたい 認知症があっても本人らしさが尊重され、穏やかに施設生活が送れるようになる 本人の生活歴・好み・習慣を活かした関わりにより、穏やかに過ごせる時間が増えるようになる
昔の仕事や趣味の話をすることが好きなため、話を聞いてもらいながら楽しく過ごしたい 回想を通じた関わりにより気持ちが安定し、楽しく充実した施設生活が送れるようになる 職員が昔の仕事・趣味・生活の話に耳を傾ける機会を週○回設け、表情が穏やかになる時間が増えるようになる
音楽を聴くと穏やかになることがあるため、好きな音楽を流してもらいながら落ち着いて過ごしたい 好きな音楽を通じた関わりにより気持ちが安定し、穏やかな施設生活が送れるようになる 好みの音楽を定期的に流す環境を整え、音楽による落ち着きが得られる時間が確保できるようになる
家族と過ごす時間に表情が明るくなるため、家族との面会を大切にしながら生活したい 家族との交流が継続的に確保され、家族の訪問により穏やかで充実した施設生活が送れるようになる 家族の面会が月○回以上確保でき、面会時に穏やかで表情豊かな様子が見られるようになる

2024年・2025年・2026年
介護保険・介護報酬改定の情報

令和8年度(2026年)障害福祉サービス等報酬改定の概要と変更点まとめ

令和6年~8年 地域区分(介護)区市町村の等級一覧(2024年4月~)

介護保険区分支給限度基準額一覧(要支援・要介護)

令和8年(2026年)介護報酬改定

令和8年(2026年)介護報酬改定後の介護保険サービスごとの介護報酬・単位数

介護保険の居宅サービス介護給付費単位数(対象:要介護)

地域密着型サービスの単位数改定内容

介護予防サービス(対象:要支援)

2026年(令和8年度)・2024年 介護報酬改定で特徴的な加算・制度

利用者負担軽減の仕組みの改定

補足給付(負担限度額認定)に関わる見直しは、以下のとおりです。

令和6年8月1日施行 基準費用額の見直し

令和7年8月1日施行 多床室の室料負担