ケアマネジャー試験の合格率・受験資格・勉強法【2026年最新版】

ケアマネジャー試験(介護支援専門員実務研修受講試験)について、受験資格・試験の内容・合格率・効果的な勉強法・合格後の流れを2026年最新情報でまとめました。

「ケアマネを目指しているが自分に受験資格があるか確認したい」「合格率はどのくらいか」「どうやって勉強すればいいか」という方に向けてわかりやすく解説します。

・ケアマネジャー試験を受験予定の方・これからケアマネを目指す方へ
・試験の全体像を把握して効率的に対策を立てたい方へ

ケアマネジャー試験とはどんな試験か

ケアマネジャー試験の正式名称は「介護支援専門員実務研修受講試験」です。介護支援専門員(ケアマネジャー)として働くための資格を得るために、都道府県が実施する試験です。

試験は年に1回、例年10月中旬〜下旬に実施されます。試験に合格した後、別途「介護支援専門員実務研修」を修了することで、介護支援専門員証が交付されます。つまり試験合格だけでケアマネジャーになれるわけではなく、その後の実務研修の修了まで含めてケアマネジャーの資格取得となります。

合格率は例年10〜30%台で推移しており、国家資格に匹敵する難易度と言われています。介護・医療・福祉の現場で長年経験を積んだプロたちが受験する試験であり、広範囲にわたる専門知識が問われます。

2026年の受験資格に関する最新動向

2026年現在、ケアマネジャーの受験資格をめぐる大きな制度的動向があります。深刻化する介護人材不足を解消するため、現在の「実務経験5年以上・900日以上」という要件を「3年以上・540日以上」へと短縮する緩和案が浮上しています。

ケアマネジャーの受験者数は2018年の受験資格厳格化以降、減少傾向が続いており、将来的なケアマネ不足が懸念されています。この状況を踏まえ、受験資格の緩和によってより多くの人がケアマネを目指せる環境を整える方向での議論が進んでいます。

ただし2026年6月時点では正式な制度改正の決定・施行時期は未定です。最新の情報は厚生労働省または受験地の都道府県の発表をご確認ください。

現行の受験資格

現行制度では、ケアマネジャー試験を受験するためには以下の2つの要件を両方満たす必要があります。

①法定資格の保有

以下の資格のいずれかを保有していること(2018年の改正により対象資格が絞られました)。

区分 対象資格
医療系国家資格 医師・歯科医師・薬剤師・保健師・助産師・看護師・准看護師・理学療法士・作業療法士・視能訓練士・義肢装具士・管理栄養士(栄養士含む)・歯科衛生士・言語聴覚士・あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師・柔道整復師
福祉系国家資格 社会福祉士・介護福祉士・精神保健福祉士

2018年の改正前は「相談援助業務5年以上」でも受験できましたが、現在は上記の法定資格の保有が必須となっています。介護福祉士や看護師として現場で活躍している方が最も多く受験しています。

②実務経験5年以上・900日以上

上記の資格を保有したうえで、指定の業務において5年以上かつ900日以上の実務経験が必要です。

実務経験として認められる主な業務

  • 法定資格に基づいて行う医療・福祉・保健に関する業務(医師・看護師・介護福祉士等としての業務)
  • 老人福祉施設・介護保険施設での相談援助業務
  • 地域包括支援センターの職員としての業務

実務経験の計算は複雑な場合があります。複数の職場・資格にまたがる実務経験を合算できる場合もありますので、不明な点は受験地の都道府県窓口に確認することをお勧めします。

受験地について
受験場所は「現在従事している勤務地の都道府県」で決まります。自分の住所地ではない点に注意が必要です。たとえば東京都在住でも千葉県で看護師として勤務している場合は千葉県での受験となります。

試験の概要と出題内容

試験の基本情報

項目 内容
試験日 例年10月中旬〜下旬(年1回)
申込時期 例年5月〜6月頃(都道府県により異なる)
試験形式 マークシート方式(五肢択一・五肢複択)
問題数 全60問(介護支援分野25問+保健医療福祉サービス分野35問)
試験時間 120分
合格基準 各分野で正答率70%以上(問題の難易度により調整あり)

出題分野と内容

【介護支援分野(25問)】

介護保険制度に関する問題が出題されます。

  • 介護保険制度の仕組み(保険者・被保険者・給付の種類など)
  • 要介護認定の仕組みと手続き
  • 居宅介護支援・施設介護支援の基準・手続き
  • ケアマネジャーの業務・倫理・法令
  • 地域包括支援センターの役割
  • 介護保険施設の種類と基準

【保健医療福祉サービス分野(35問)】

さらに2つの区分に分かれています。

保健医療サービスの知識等(20問)では、高齢者の医療・看護に関する知識が問われます。認知症・脳血管疾患・心疾患・骨折・褥瘡などの疾患理解・薬の知識・リハビリテーション・在宅医療・ターミナルケアなどが対象です。

福祉サービスの知識等(15問)では、訪問介護・通所介護・短期入所などの居宅サービスの内容と基準、福祉用具、住宅改修、施設サービスの基準などが出題されます。

合格基準点の目安

合格ラインは「各分野で正答率70%以上」が原則ですが、問題の難易度によって調整されます。2024年度(第27回)の合格基準点は、介護支援分野18点・保健医療福祉サービス分野25点でした。どちらか一方が合格基準点に満たない場合は、総得点が正答率70%以上であっても不合格となります。この「両分野での足切り」がケアマネ試験の難しさのひとつです。

過去の合格率の推移

ケアマネジャー試験は合格率10〜30%台で推移する難関資格で、2025年度(第28回)の合格率は25.6%でした。

2024年度のケアマネジャー試験は受験者数53,718名で合格率32.1%でしたので、2025年度と比較すると合格率は6.49%減少しています。ただし2023年度(21.0%)・2022年度(19.0%)よりも高い合格率で推移しており、全体的に合格率は上昇傾向であると言えます。

年度(回) 受験者数 合格率
2025年度(第28回) 50,601人 25.6%
2024年度(第27回) 53,718人 32.1%
2023年度(第26回) 56,352人 21.0%
2022年度(第25回) 54,406人 19.0%
2021年度(第24回) 54,290人 23.3%

合格率が低い背景として、2018年度から受験資格が厳格化されたこと、介護保険制度の改正に伴いより実践的で専門性の高い知識が問われるようになったこと、そして就業しながら勉強時間を確保することの難しさが挙げられます。

効果的な勉強方法

ケアマネジャー試験は出題範囲が広く、計画的な学習が必要です。以下の方法を組み合わせることで効率的に対策できます。

①過去問を繰り返し解く(最重要)

過去問演習は試験対策の中心です。出題傾向・難易度・問われ方のクセを把握するうえで最も有効な教材です。最低でも過去5年分の過去問を繰り返し解き、正答率を高めていきましょう。

過去問を解く際のポイントは「なぜその答えになるのか」を理解することです。単に答えを覚えるだけでなく、選択肢の正誤の理由まで理解することで応用力が身につきます。

②テキスト(参考書)は1冊に絞る

複数の参考書に手を出すよりも、1冊を徹底的にマスターする方が効果的です。試験対策用のテキストは毎年各出版社から更新版が発売されます。制度改正が反映された最新版を選ぶことが重要です。

③分野別の弱点を重点的に対策する

介護支援分野・保健医療分野・福祉分野のそれぞれで足切りがあるため、得意分野だけを伸ばすのではなく苦手分野を底上げすることが合格への近道です。過去問演習で正答率が低い分野を特定し、テキストの該当箇所を重点的に読み込みましょう。

④スキマ時間を活用する

働きながら勉強する方がほとんどです。通勤時間・休憩時間・家事の合間など、スキマ時間を有効活用することが重要です。スマートフォンの過去問アプリや音声教材(YouTube講座など)を活用すると、移動中や家事の合間に「耳から」学習することができます。

⑤学習スケジュールの目安

時期 学習内容の目安
試験6ヶ月前(4〜5月頃) テキストの通読・制度の全体像の把握。介護保険制度の基本から始める
試験4〜5ヶ月前(5〜6月頃) 過去問演習のスタート。分野ごとに1問1答形式で繰り返し解く
試験2〜3ヶ月前(7〜8月頃) 弱点分野の集中強化。模擬試験(予想問題集)の活用
試験1ヶ月前(9月頃) 総仕上げ。過去問を時間内に解く練習・最終確認

必要な勉強時間の目安は一般的に200〜400時間とされています。毎日1〜2時間確保できる場合、6ヶ月前から始めると十分な学習時間が確保できます。

⑥受験対策講座の活用

独学に不安がある場合は、通信講座や予備校の受験対策講座を活用することも一つの選択肢です。体系的なカリキュラム・わかりやすい解説・質問対応などのサポートが受けられます。ただし費用がかかるため、自分の学習スタイルと予算に合わせて判断しましょう。

試験合格後の流れ

試験に合格しただけではケアマネジャーとして働くことはできません。以下のステップを経て、介護支援専門員証が交付されます。

①介護支援専門員実務研修の受講・修了

試験合格後、各都道府県で実施される「介護支援専門員実務研修」を受講します。研修時間は87時間以上(都道府県によって異なる)で、講義・演習・居宅介護支援事業所での実習(3日程度)が含まれます。研修の一部がオンデマンド配信で受講できる都道府県も増えています。

②介護支援専門員の登録申請

実務研修を修了した後、都道府県に介護支援専門員としての登録申請を行います。

③介護支援専門員証の交付

登録が完了すると介護支援専門員証が交付されます。証の有効期間は5年間です。

④更新研修の受講(5年ごと)

介護支援専門員証には有効期間があり、更新のためには5年ごとに更新研修の受講が必要です。更新研修についてはケアマネの更新研修・専門研修の内容と受け方の記事をご覧ください。

試験に関するよくある質問

Q:ケアマネ試験は何度でも受験できますか?
A:回数制限はありません。不合格でも翌年以降に再受験できます。ただし合格から実務研修修了までの期限(合格の翌年度末まで実務研修に申し込まなければならない等)がある場合があるため、合格後の手続きは速やかに行いましょう。

Q:介護福祉士の資格なしでもケアマネ試験は受けられますか?
A:医師・看護師・社会福祉士など、上記の法定資格であれば介護福祉士以外でも受験可能です。実務経験の要件を満たしていれば受験資格があります。

Q:試験に免除科目はありますか?
A:現在の制度では、試験科目の免除制度は原則としてありません(過去には一定の条件での免除制度がありましたが廃止されています)。

Q:受験申込の書類に何が必要ですか?
A:主に「受験申込書」「法定資格の写し」「実務経験証明書(勤務先の証明)」「受験手数料の支払い」が必要です。都道府県によって必要書類が異なるため、受験地の都道府県が配布する受験案内を必ず確認してください。

Q:育児や介護で学習時間が取れない場合はどうすればいいですか?
A:短時間でも毎日継続することが最も効果的です。1日15〜30分でも、半年継続すれば45〜90時間の学習時間になります。スマートフォンのアプリや音声教材を活用した「ながら学習」も有効です。

ケアマネジャーという仕事の魅力

ケアマネジャーは、介護を必要とする高齢者とその家族の生活を支える専門職です。高齢化社会が進む中でニーズは増え続けており、今後も安定した需要が見込まれる職種です。

介護福祉士・看護師・社会福祉士などとして現場で培ってきた経験と専門知識を活かして、別のキャリアとして働けることが大きな魅力です。「現場で体を使う仕事がつらくなってきた」という方が、ケアマネジャーとしてキャリアを続けるケースも多くあります。また、元気な限り定年を過ぎても活躍できる職種として、長く働き続けたい方にも適しています。

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