
施設ケアプランの「廃用予防・離床」に関するニーズ・長期目標・短期目標の例文・文言集です。
特別養護老人ホーム・介護老人保健施設・グループホームなどの施設サービス計画書(第2表)を作成する際のお手伝いをします。
・廃用予防・離床に関するニーズや目標の文例を見ながら、施設ケアプランの作成をスムーズに進めたい方へ
・監査や実地指導での指摘を避け、安心して業務に取り組みたい方へ
廃用症候群(生活不活発病)は、長期臥床・活動量の低下により全身の機能が低下する状態です。施設では「ベッドで過ごす時間が長い」「活動の機会が少ない」という環境要因から廃用が進みやすいです。廃用予防・離床推進のケアプランでは、「どれだけ離床するか」「何の活動に取り組むか」を具体的に設定することが重要です。居宅版の廃用症候群の例文集はこちらをご覧ください。
施設ケアプラン・廃用予防・離床に関するニーズ・長期目標・短期目標例文一覧
離床時間の確保・日中活動の維持に関するニーズ・目標
| 生活全般の解決すべき課題(ニーズ) | 長期目標 | 短期目標 |
|---|---|---|
| 日中もベッドで過ごすことが多く体の機能が落ちないか心配なため、できる限り起きて活動したい | 適切な離床時間が確保され、廃用症候群の進行が防止されながら生活できるようになる | 毎日○時間以上の離床(車いす座位・食堂での活動等)を継続し、廃用予防が図れるようになる |
| 体力が落ちて日中の活動が減っているため、少しでも体を動かしながら元気でいたい | 日中の活動量が維持され、廃用症候群の進行が防止された施設生活が続けられるようになる | 機能訓練・レクリエーションへの参加を週○回継続し、廃用予防と生活の活性化が図れるようになる |
| ベッドでの生活が主体になっているが、できれば食堂に行って食事をしたい | 食堂での食事が継続でき、活動範囲が維持された施設生活が送れるようになる | 毎食できる限り食堂に移動して食事をとり、離床時間が確保できるようになる |
| 入院後に急激に体力が落ちてしまったため、徐々に活動量を増やしながら機能を取り戻したい | 段階的な離床・活動量の増加により身体機能が回復し、施設での生活の質が向上するようになる | 本人の体力に合わせて1日の離床時間を週ごとに少しずつ増やし、○週後には毎日○時間の離床が継続できるようになる |
| 病気の影響でベッドでの生活が長くなっているが、廃用が進まないよう支援してほしい | 廃用症候群の進行が抑制され、現在の機能が維持されながら生活が続けられるようになる | 病態に配慮した範囲で毎日の離床・関節可動域訓練・体位変換を継続し、廃用を最小限に抑えることができるようになる |
筋力低下・関節拘縮の予防に関するニーズ・目標
| 生活全般の解決すべき課題(ニーズ) | 長期目標 | 短期目標 |
|---|---|---|
| 関節が固まってきており動かすときに痛みがあるため、拘縮が進まないよう体を動かしてほしい | 関節可動域が維持され、拘縮の進行が防止されながら生活できるようになる | 理学療法士・機能訓練指導員・職員による関節可動域訓練を毎日継続し、関節の柔軟性が維持できるようになる |
| 手足の筋力が落ちており日常生活動作が難しくなってきたため、筋力を維持したい | 筋力が維持・向上し、日常生活動作の自立度が改善できるようになる | 機能訓練(上下肢筋力訓練)を週○回継続し、筋力低下の進行を防ぐことができるようになる |
| 全身の筋力が落ちてしまっており起き上がりや座位保持も難しくなっているため、廃用が進まないよう支援してほしい | 廃用症候群の進行が防止され、現在の基本動作能力が維持できるようになる | 毎日の離床・体幹機能訓練・起き上がり練習を継続し、現在できる動作が維持できるようになる |
心肺機能・持久力の維持に関するニーズ・目標
| 生活全般の解決すべき課題(ニーズ) | 長期目標 | 短期目標 |
|---|---|---|
| 少し動いただけで息切れするようになってきたため、体力をつけながら生活したい | 心肺機能・持久力が維持・向上し、息切れなく日常的な活動が継続できるようになる | 病態に配慮した有酸素運動・活動を週○回継続し、息切れなく活動できる時間が延びるようになる |
| 食堂への移動だけで疲れてしまうほど体力が落ちているため、体力を回復させながら生活したい | 日常的な移動や活動をこなせる体力が回復し、活動的な施設生活が続けられるようになる | 段階的な活動量の増加を図りながら、食堂への移動・食事・日中活動が疲れなく継続できるようになる |
生活意欲・精神面の廃用予防に関するニーズ・目標
| 生活全般の解決すべき課題(ニーズ) | 長期目標 | 短期目標 |
|---|---|---|
| 何もする気になれない日が続いており生活全般が不活発になってきたため、意欲を取り戻したい | 生活意欲が回復し、活動的な施設生活が続けられるようになる | 好きな活動・趣味・デイルームでの交流を週○回取り入れ、楽しいと感じる時間が増えるようになる |
| 施設生活が単調になっており活動する機会が少ないため、楽しみを持ちながら積極的に活動したい | 日常生活に楽しみや刺激が加わり、廃用を防ぐ活動的な施設生活が続けられるようになる | 機能訓練・レクリエーション・外気浴など施設内外の活動に週○回参加し、活動量が維持できるようになる |
過介助防止・本人のできることを活かすに関するニーズ・目標
| 生活全般の解決すべき課題(ニーズ) | 長期目標 | 短期目標 |
|---|---|---|
| まだ自分でできることがあるため、できることは自分でやりながら廃用が進まないようにしたい | できるADL動作が維持され、自立した生活動作が継続できるようになる | 食事・整容・更衣など自力で行える動作は職員が見守りのもとで本人が行い、過介助にならない支援が継続できるようになる |
| 介護をすべて任せるようになって体を動かさなくなってきたため、できることは自分でやりながら生活したい | 残存能力を活かした自立した生活が維持でき、廃用の進行が防止されるようになる | 職員が適切な見守りを行いながら、本人がやれる動作(歯磨き・洗顔・更衣等)を自分で行う機会が毎日確保できるようになる |
廃用予防・離床のプラン作成ポイント
①「離床時間○時間以上」など具体的な数値目標を設定する
「できる限り離床する」という曖昧な表現より「毎日○時間の離床を目指す」という具体的な数値目標のほうが、職員が実践しやすく評価もしやすいです。本人の体力・病態に合わせた現実的な数値を設定しましょう。
②「過介助」の防止も廃用予防の視点に含める
「安全のため全介助する」という考え方が過介助につながり、廃用を促進させる場合があります。本人がまだできること・できそうなことを見極め、できる動作は本人が行うという自立支援の視点をケアプランに明記することが重要です。
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- 高齢者虐待防止措置未実施減算の算定要件
- 【2026年版】科学的介護情報システム「LIFE」とは
- 個別機能訓練加算(Ⅰ)サービス種別ごとの単位数・算定要件
利用者負担軽減の仕組みの改定
補足給付(負担限度額認定)に関わる見直しは、以下のとおりです。
令和6年8月1日施行 基準費用額の見直し
令和7年8月1日施行 多床室の室料負担


