褥瘡(床ずれ)予防・ケアのニーズ・長期目標・短期目標の例文集

褥瘡(床ずれ)の予防・ケアに関するケアプランのニーズ・長期目標・短期目標の例文・文言集です。

居宅サービス計画書(ケアプラン)を作成する際に直面する様々な課題を解決するためのお手伝いをします。

・褥瘡の予防・ケアに関するニーズや目標の文例や記入例を見ながら、ケアプランや計画書作成をスムーズに進めたい方へ
・監査や実地指導での指摘を避け、安心して業務に取り組みたい方へ

褥瘡(床ずれ)は、寝たきりや車いす生活など長時間同じ姿勢でいることで生じる皮膚のトラブルです。一度できると治りにくく、利用者の生活の質に大きく影響します。予防が最優先ですが、すでに発症している場合の処置や再発防止も重要です。在宅・施設を問わず頻繁に登場するニーズですので、居宅介護支援事業所のケアマネが作る居宅サービス計画の第2表や施設ケアマネのケアプラン、訪問看護との連携場面などの参考例としてお使いください。

褥瘡(床ずれ)予防・ケアに関するニーズ・長期目標・短期目標例文一覧

褥瘡のケアプランを作成するときは、現在褥瘡があるのか・リスクが高い状態なのかによってニーズの表現が異なります。また、体位変換・栄養管理・皮膚の清潔保持・福祉用具の活用など、複数の視点を組み合わせることが大切です。利用者の状態に合わせて文言をアレンジしてお使いください。

褥瘡の予防を目的としたニーズ・目標

生活全般の解決すべき課題(ニーズ) 長期目標 短期目標
寝ている時間が長いため、床ずれができないよう予防したい 褥瘡を発症することなく、現在の生活が安全に継続できるようになる 定期的な体位変換を行い、同じ部位への圧迫が続かない状態を保てる
体を動かすことが難しく皮膚への負担が大きいため、床ずれができないよう対策したい 適切なケアと福祉用具の活用により、褥瘡が生じない状態を維持できるようになる 体圧分散マットレスを導入し、皮膚への圧迫を軽減できる環境を整える
栄養状態が悪く皮膚が弱くなっているため、褥瘡ができないよう栄養管理もしながら生活したい 栄養状態が改善し、皮膚の状態が維持されることで褥瘡を予防できるようになる 栄養士または訪問看護師と連携し、必要な栄養が摂れる食事内容に整えることができる
車いすに座っている時間が長いため、座位での圧迫による床ずれを予防したい 座位姿勢の工夫と適切なクッションの活用により、車いす使用中の褥瘡を予防できるようになる 車いす用クッションを導入し、座位時の除圧ができる環境を整える
皮膚が乾燥しやすく傷ができやすいため、スキンケアをしながら床ずれを予防したい 日常的なスキンケアにより皮膚の状態が良好に保たれ、褥瘡リスクが低減するようになる 訪問介護・訪問看護によるスキンケアを定期的に受け、皮膚の乾燥や発赤を早期に発見できる
おむつ使用による皮膚の蒸れや汚染が心配なため、清潔を保ちながら褥瘡を予防したい 排泄後の清潔保持が適切に行われ、皮膚トラブルなく生活できるようになる 排泄後の速やかな交換と陰部洗浄を毎回行い、皮膚の清潔が保たれる状態を維持できる

褥瘡の処置・治癒を目的としたニーズ・目標

生活全般の解決すべき課題(ニーズ) 長期目標 短期目標
床ずれができてしまったため、適切な処置を受けながら早く治したい 褥瘡が治癒し、皮膚の状態が良好に保てるようになる 訪問看護師による定期的な処置を受け、褥瘡の悪化を防ぎ回復に向かうことができる
褥瘡の処置が必要だが、家族だけでは対応が難しいため専門職に支援してほしい 専門職の処置と家族の連携により、褥瘡が悪化することなく治癒に向かうようになる 訪問看護による処置を週○回受け、家族も簡単なケアの方法を習得できる
複数か所に床ずれがあるため、悪化させずに管理しながら生活したい 複数の褥瘡を適切に管理し、新たな発症なく段階的に治癒できるようになる 訪問看護師と主治医が連携し、各部位の状態を定期的に評価・処置できる体制を整える
褥瘡の痛みがあり生活に支障があるため、痛みを和らげながら処置を続けたい 痛みが軽減し、褥瘡の治癒が進みながら安楽な生活が送れるようになる 主治医の指示のもと疼痛管理と処置を組み合わせ、痛みの訴えが減少できる

褥瘡の再発予防に関するニーズ・目標

生活全般の解決すべき課題(ニーズ) 長期目標 短期目標
一度床ずれが治ったが、また同じ場所にできないよう気をつけながら生活したい 再発することなく皮膚の状態が良好に保たれ、安心して生活が続けられるようになる 体位変換と皮膚観察を継続し、発赤など異常の早期発見ができる体制を維持できる
以前に床ずれを経験しているため、再発しないよう継続的なケアを受けたい 継続的なスキンケアとポジショニングにより、褥瘡を再発させずに生活できるようになる 訪問看護・訪問介護が連携して皮膚状態を定期確認し、異常時に速やかに対応できる
退院後も褥瘡が再発しないよう、在宅でのケア体制を整えたい 在宅ケア体制が整い、退院後も褥瘡の再発なく在宅生活が継続できるようになる 退院時の看護サマリーをもとにケア内容を統一し、訪問看護・介護が連携して対応できる

体位変換・ポジショニングに関するニーズ・目標

生活全般の解決すべき課題(ニーズ) 長期目標 短期目標
自分では体の向きを変えられないため、定期的に体位を変えてもらいながら床ずれを防ぎたい 定期的な体位変換が行われ、褥瘡を発症することなく安楽な生活が続けられるようになる 訪問介護・訪問看護の時間に体位変換を行い、夜間は家族と連携して○時間ごとに対応できる
寝ている姿勢が偏ってしまい同じ場所が圧迫されるため、ポジショニングを整えたい 適切なポジショニングが継続され、特定部位への圧迫集中がなく褥瘡を予防できるようになる 訪問看護師からポジショニングの指導を受け、クッションを活用した正しい体位が保てるようになる
家族が体位変換の方法を知らず正しくできていないため、正しい方法で対応できるようにしたい 家族が正しい体位変換・ポジショニングを習得し、安全に実施できるようになる 訪問看護師から家族への指導を行い、安全な体位変換が家族でも実施できるようになる

栄養・水分管理と褥瘡予防に関するニーズ・目標

生活全般の解決すべき課題(ニーズ) 長期目標 短期目標
食事量が少なく栄養不足で皮膚が弱くなっているため、栄養状態を改善して床ずれを防ぎたい 栄養状態が改善し、皮膚の抵抗力が高まることで褥瘡リスクが低減するようになる 栄養補助食品の活用や食事内容の見直しにより、必要な栄養が摂れる状態になる
水分が十分にとれておらず皮膚が乾燥しやすいため、水分補給を意識しながら皮膚トラブルを防ぎたい 適切な水分補給が習慣化し、皮膚の状態が良好に保たれるようになる 一日の水分摂取目標量を設定し、摂取量を記録しながら必要量が確保できるようになる

褥瘡とは何なのか?

褥瘡は専門用語であり、一般的には「床擦れ(とこずれ)」と言います。

褥(しとね)という読み方をする褥瘡の「褥」の字は、寝たりすわったりする時の敷物(ふとん)の意味です。
「褥瘡は介護施設が利用者へのケアが不足してできるので施設の恥だ!」という論調から、褥の字の意味は侮辱の辱かと思われているかもしれませんが、そういう悪い意味ではなく、布団という意味であり、布団でできた傷なので褥瘡という日本語が当てられています。このような由来で「褥瘡」という言葉が専門用語としてできました。

褥瘡学会の定義する褥瘡とは

身体に加わった外力は骨と皮膚表層の間の軟部組織の血流を低下、あるいは停止させる。この状況が一定時間持続されると組織は不可逆的な阻血性障害に陥り褥瘡となる。
引用:褥瘡ガイドブック. 日本褥瘡学会. 照林社

参考:褥瘡という専門用語の意味・原因・治療法・対策のポイントまとめ

参考:褥瘡の原因・好発部位・進行度分類・褥瘡予防や対策の記録方法

 

2024年4月・6月、2026年 介護報酬改定の情報

 令和6年(2024年)障害福祉サービス報酬改定情報はこちら

令和6年~8年 地域区分(介護)区市町村の等級一覧(2024年4月~)

介護保険区分支給限度基準額一覧(要支援・要介護)

New! 令和8年(2026年)介護報酬改定


2024年介護報酬改定後の介護保険サービスごとの介護報酬・単位数

令和6年度介護報酬改定では、4月に変更となる内容と、6月に変更になる内容があります。例えば、訪問介護費の場合、基本報酬部分は4月から、処遇改善加算等は6月から変更という2段階での変更が生じることがあります。詳細は各記事に添付している厚生労働省のサイトからご確認ください。

介護保険の居宅サービス介護給付費単位数(対象:要介護)

地域密着型サービスの単位数改定内容

介護予防サービス(対象・要支援)

介護予防・日常生活支援総合事業費の改定内容

施設サービス等介護給付費単位数の改定内容


2024年(令和6年)介護報酬改定で特徴的な加算・制度

利用者負担軽減の仕組みの改定

補足給付(負担限度額認定)に関わる見直しは、以下のとおりです。

令和6年8月1日施行 基準費用額の見直し

令和7年8月1日施行 多床室の室料負担