移動・歩行・転倒・外出のニーズ・長期目標・短期目標の例文集

移動・歩行・転倒予防・外出などのニーズ・長期目標・短期目標の例文集です。

居宅サービス計画書(ケアプラン)を作成する際に直面する様々な課題を解決するためのお手伝いをします。

・文例や記入例を見ながら、スムーズに記録を進めたい方へ
・監査や実地指導での指摘を避け、安心して業務に取り組みたい方へ

安心して移動したいことや転倒予防に関するニーズは要介護の方要支援の方どちらにも多くあります。居宅介護支援事業所のケアマネが作る居宅サービス計画の第2表や施設ケアマネのケアプラン、通所介護やデイケアなどの目標の参考例としてお使いください。

移動・歩行・転倒・外出に関するニーズ・長期目標・短期目標例文一覧

ケアマネージャーの方のニーズに合わせてこれからもっと増やしていきますが、現時点で80例ほど紹介しています。

解決すべき課題(ニーズ) 長期目標 短期目標
転倒のリスクを減少させ、安全に日常生活を送りたい。 転倒回数を半分以下に減少させる。 転倒予防のエクササイズを週3回以上実施する。
転倒のリスクを減少させ、日々の生活を安心して続けたい。 安全な生活環境を整備する。 家の中の危険箇所を特定し、改善策を実施する。
事故や怪我を避けるため、現在の歩行能力を維持し、安全に生活できるようにしたい。 歩行距離を現状維持する。 週2回以上の歩行トレーニングを実施する。
日常の起居動作を、安全かつスムーズに行えるようになりたい。 起居動作のスムーズさと安全性を向上させる。 起居動作のための筋力トレーニングを取り入れる。
自宅内を自由に、そして安全に移動(歩行)できるようになりたい。 自宅内での移動をスムーズかつ安全に行えるようにする。 家具の配置を見直し、移動しやすい環境を作る。
ベッドからの起き上がりや立ち上がりを、他者の助けを借りずに行いたい。 独立してベッドからの起き上がりを行えるようにする。 起き上がりのための筋力トレーニングを開始する。
ベッド上での生活を安心して行い、移乗動作も安全にできるようになりたい。 移乗動作の安全性を確保する。 移乗のための補助具を導入する。
外出する際に、歩行が安全に行えるようになりたい。 外出時の歩行安全性を向上させる。 歩行器や杖の使用方法を学ぶ。
拘縮や筋力の低下を防ぎ、健康な状態を維持したい。 筋力の低下を防ぐエクササイズを定期的に行う。 リハビリテーションの専門家と相談する。
膝や腰に痛みがあるものの、安全に歩行できるようになりたい。 膝や腰の痛みを軽減する。 痛みの原因を特定し、適切な治療を受ける。
体力の許す範囲で、家事や買い物、散歩を継続して行いたい。 週に3回以上の散歩や買い物を自分で行う。 日常の家事の中で体を動かす習慣を取り入れる。
杖を使用しても、安全に歩行できるようになりたい。 杖を使用しても安定した歩行を維持する。 正しい杖の使い方を習得する。
以前のように、自分の足で公園まで散歩できるようになりたい。 週に2回以上公園までの散歩を実施する。 短距離の散歩から始め、徐々に距離を延ばす。
足腰が弱くなってきても、なるべく自分の足で歩き続けたい。 日常生活での歩行距離を維持する。 足腰を鍛えるエクササイズを取り入れる。
寝たきりの状態になることは避けたい。 活動的な日常生活を維持する。 日常の活動量を記録し、適切な運動を取り入れる。
健康を維持し、寝たきりにならないようにしたい。 定期的な健康チェックを行い、健康状態を管理する。 食事や運動の習慣を見直し、健康的な生活を目指す。
寝返りや起き上がり、立ち上がりなどの動作を、安全に行いたい。 独立して寝返りや起き上がりを行えるようにする。 寝返りや起き上がりのための筋力トレーニングを開始する。
買い物や外出を安心して行いたい。 週に2回以上の外出を自分で行う。 近所のスーパーなど、短距離の外出から始める。
リハビリを通じて歩行の安定性を向上させたい。 定期的なリハビリを受け、歩行の安定性を向上させる。 リハビリの専門家と相談し、適切なプログラムを組む。
転倒のリスクを減少させるための生活環境を整えたい。 転倒リスクの高い場所を特定し、安全対策を実施する。 家の中の危険箇所をチェックし、滑り止めなどの対策を取る。
一人での外出を楽しむ自信を持ちたい。 一人での外出を増やし、自信を持って行動する。 近場の場所への一人での外出を増やす。
起居や移乗を楽に、そして安全に行いたい。 独立して起居や移乗動作を行えるようにする。 移乗のための補助具や方法を学ぶ。
転倒のリスクを減少させ、自宅での生活を安心して過ごしたい。 自宅内での転倒回数をゼロに近づける。 転倒予防のためのエクササイズを週3回以上実施する。
歩行の際のバランスを取り戻し、安心して歩きたい。 歩行時のバランスを向上させる。 バランスボールなどを使用したトレーニングを開始する。
トイレや浴室の移動をもっとスムーズに行いたい。 トイレや浴室への移動をスムーズに行えるようにする。 トイレや浴室の安全対策を実施する。
椅子からの立ち上がりをもっと楽に行いたい。 独立して椅子からの立ち上がりを行えるようにする。 立ち上がりのための筋力トレーニングを取り入れる。
ベッドでの快適さを保ちつつ、移乗の安全性を確保したい。 ベッドでの生活を快適にし、移乗の安全性を確保する。 移乗のための補助具を導入する。
公共の場所での歩行を安全に行いたい。 公共の場所での歩行安全性を向上させる。 歩行器や杖の使用方法を学ぶ。
筋肉の衰えや関節の固まりを防ぎたい。 筋力の低下を防ぐエクササイズを定期的に行う。 リハビリテーションの専
足や腰の痛みを和らげ、安全に歩行したい。 足や腰の痛みを軽減する。 痛みの原因を特定し、適切な治療を受ける。
日常の家事や趣味を安全に続けたい。 週に5回以上の家事や趣味の活動を自分で行う。 1つの新しい趣味や活動を始める。
杖や歩行器を使っても安全に歩行したい。 杖や歩行器を使用しても安定した歩行を維持する。 正しい歩行器の使い方を習得する。
近所を安心して歩けるようになりたい。 週に3回以上近所を散歩する。 近所の安全なルートを確認し、歩行練習をする。
足腰が弱っても、最大限歩けるようにしたい。 足腰の筋力を維持し、日常生活での歩行距離を維持する。 足腰を鍛えるエクササイズを取り入れる。
長時間の横たわりを避け、活動的に過ごしたい。 1日の大半を活動的に過ごす。 30分以上の軽い運動を日常に取り入れる。
寝たきりの状態を予防し、活動的な生活を維持したい。 活動的な日常生活を維持する。 日常の活動量を記録し、適切な運動を取り入れる。
寝返りや立ち上がりをスムーズに行いたい。 独立して寝返りや立ち上がりを行えるようにする。 寝返りや立ち上がりのための筋力トレーニングを開始する。
買い物や外出を安心して行いたい。 週に2回以上の外出を自分で行う。 近所のスーパーなど、短距離の外出から始める。
リハビリを通じて歩行の安定性を向上させたい。 定期的なリハビリを受け、歩行の安定性を向上させる。 リハビリの専門家と相談し、適切なプログラムを組む。
転倒のリスクを減少させるための生活環境を整えたい。 自宅内での転倒回数をゼロに近づける。 転倒予防のためのエクササイズを週3回以上実施する。
一人での外出を楽しむ自信を持ちたい。 一人での外出を増やし、自信を持って行動する。 近場の場所への一人での外出を増やす。
起居や移乗を楽に、そして安全に行いたい。 独立して起居や移乗動作を行えるようにする。 移乗のための補助具や方法を学ぶ。
転倒のリスクを減少させ、自宅での生活を安心して過ごしたい。 自宅内での転倒回数をゼロに近づける。 転倒予防のためのエクササイズを週3回以上実施する。
歩行の際のバランスを取り戻し、安心して歩きたい。 歩行時のバランスを向上させる。 バランスボールなどを使用したトレーニングを開始する。
トイレや浴室の移動をもっとスムーズに行いたい。 トイレや浴室への移動を迅速かつ安全に行えるようにする。 トイレや浴室の移動ルートを確認し、障害物を取り除く。
椅子からの立ち上がりをもっと楽に行いたい。 独立して椅子からの立ち上がりをスムーズに行えるようにする。 立ち上がりの際の姿勢や方法を習得する。
ベッドでの快適さを保ちつつ、移乗の安全性を確保したい。 ベッドでの生活を快適にし、移乗時の安全性を向上させる。 移乗のための補助具や方法を学ぶ。
公共の場所での歩行を安全に行いたい。 公共の場所での歩行を安心して行えるようにする。 公共の場所での歩行練習を週1回以上行う。
筋肉の衰えや関節の固まりを防ぎたい。 筋肉の衰えを最小限にし、関節の柔軟性を維持する。 日常的に筋肉を鍛えるエクササイズを取り入れる。
足や腰の痛みを和らげ、安全に歩行したい。 足や腰の痛みを軽減し、安定した歩行を維持する。 痛みを和らげるためのストレッチやマッサージを学ぶ。
日常の家事や趣味を安全に続けたい。 家事や趣味の活動を安全に継続する。 1つの新しい趣味や活動を始める。
杖や歩行器を使っても安全に歩行したい。 杖や歩行器を使用しても安定した歩行を維持する。 正しい歩行器の使い方を習得する。
近所を安心して歩けるようになりたい。 週に3回以上近所を散歩する。 近所の安全なルートを確認し、歩行練習をする。
足腰が弱っても、なるべく自分の足で歩き続けたい。 足腰の筋力を維持し、日常生活での歩行距離を維持する。 足腰を鍛えるエクササイズを取り入れる。
長時間の横たわりを避け、活動的に過ごしたい。 1日の大半を活動的に過ごす。 30分以上の軽い運動を日常に取り入れる。
寝たきりの状態を予防し、活動的な生活を維持したい。 活動的な日常生活を維持する。 日常の活動量を記録し、適切な運動を取り入れる。
寝返りや立ち上がりをスムーズに行いたい。 独立して寝返りや立ち上がりを行えるようにする。 寝返りや立ち上がりのための筋力トレーニングを開始する。
買い物や外出を安心して行いたい。 週に2回以上の外出を自分で行う。 近所のスーパーなど、短距離の外出から始める。
リハビリを通じて歩行の安定性を向上させたい。 定期的なリハビリを受け、歩行の安定性を向上させる。 リハビリの専門家と相談し、適切なプログラムを組む。
転倒のリスクを減少させ、自宅での生活を安心して過ごしたい。 自宅内での転倒リスクを最小限に抑える。 自宅の転倒リスクの高い場所を特定し、安全対策を実施する。
歩行の際のバランスを取り戻し、安心して歩きたい。 歩行時のバランスを安定させる。 バランスを取るためのエクササイズを始める。
トイレや浴室の移動をもっとスムーズに行いたい。 トイレや浴室への移動を迅速かつ安全に行えるようにする。 トイレや浴室の移動ルートを確認し、障害物を取り除く。
椅子からの立ち上がりをもっと楽に行いたい。 独立して椅子からの立ち上がりをスムーズに行えるようにする。 立ち上がりの際の姿勢や方法を習得する。
ベッドでの快適さを保ちつつ、移乗の安全性を確保したい。 ベッドでの生活を快適にし、移乗時の安全性を向上させる。 移乗のための補助具や方法を学ぶ。
公共の場所での歩行を安全に行いたい。 公共の場所での歩行を安心して行えるようにする。 公共の場所での歩行練習を週1回以上行う。
筋肉の衰えや関節の固まりを防ぎたい。 筋肉の衰えを最小限にし、関節の柔軟性を維持する。 日常的に筋肉を鍛えるエクササイズを取り入れる。
足や腰の痛みを和らげ、安全に歩行したい。 足や腰の痛みを軽減し、安定した歩行を維持する。 痛みを和らげるためのストレッチやマッサージを学ぶ。
日常の家事や趣味を安全に続けたい。 家事や趣味の活動を安全に継続する。 1つの新しい趣味や活動を始める。
杖や歩行器を使っても安全に歩行したい。 杖や歩行器を使用しても安定した歩行を維持する。 正しい歩行器の使い方を習得する。
近所を安心して歩けるようになりたい。 近所を安心して歩ける生活環境を確立する。 近隣の安全な歩行ルートを確認し、短い距離から歩行練習を始める。
足腰が弱っても、最大限歩けるようにしたい。 足腰の筋力を維持・向上させ、日常生活での歩行を継続する。 リハビリや適切な運動を取り入れ、足腰の筋力を強化する。
長時間の横たわりを避け、活動的に過ごしたい。 日中の活動時間を増やし、長時間の横たわりを避ける生活リズムを確立する。 日中の短時間の活動を増やし、徐々に活動的な時間を増やす。
寝たきりの状態を予防し、活動的な生活を維持したい。 寝たきりにならない生活習慣を維持し、日常生活の動作を自立して行う。 日常の動作や活動を増やし、筋力の低下を防ぐ。
寝返りや立ち上がりをスムーズに行いたい。 寝返りや立ち上がりの動作をスムーズに行える体力と技術を獲得する。 寝返りや立ち上がりの動作練習を始め、徐々にスムーズに行えるようにする。
買い物や外出を安心して行いたい。 外出時の安全性を確保し、自分のペースで買い物や外出を楽しむ。 近隣の店舗や施設への短い距離の外出を始め、徐々に距離を延ばす。
リハビリを通じて歩行の安定性を向上させたい。 リハビリを継続し、歩行の安定性を確保する。 リハビリのプログラムを開始し、定期的に歩行の安定性を評価する。
転倒のリスクを減少させるための生活環境を整えたい。 生活空間の安全性を確保し、転倒のリスクを最小限にする。 家の中の危険な場所や障害物を特定し、安全対策を講じる。
一人での外出を楽しむ自信を持ちたい。 一人での外出を楽しむ自信を持ち、日常生活を充実させる。 近隣の場所への一人での外出を増やし、徐々に距離や時間を延ばす。
起居や移乗を楽に、そして安全に行いたい。 起居や移乗の動作をスムーズかつ安全に行えるようにする。 起居や移乗の動作練習を始め、徐々にスムーズに行えるようにする。
家事や趣味をもっと楽に継続して行いたい 家事や趣味を自立して、または適切な支援を得ながら快適に行えるようになる 現在の家事や趣味の活動を評価し、必要な支援ツールやサービスを特定する

移動・歩行・転倒・外出のニーズ・長期目標・短期目標のポイント

移動や歩行、転倒予防、車椅子による移動、外出などに関するケアプランを作成する時には、前提として自立支援の観点から、サービスの提供内容としては「機能訓練」、実際に社会生活を送る上で外出を伴うような支援を行っていく場合には「効果的な機能訓練のための外出を含む」などもサービス提供内容として入れておくと、幅広い活動に取り組むことができるでしょう。

また要介護認定を受けてまだ日が浅い方や状態が変わりやすい方の場合には無理に短期目標をや長期目標を長期間で設定することなく、手間にはなってしまいますが3ヶ月くらいで見直していくことが理想だと思います。

ケアプランの内容を頻繁に見直して利用者の状態に合わせた内容に作り替える時にも、段階的に目標など例文があるので役に立つと思います。

2024年4月・6月介護報酬改定の情報

 令和6年(2024年)障害福祉サービス報酬改定情報はこちら

令和6年~8年 地域区分(介護)区市町村の等級一覧(2024年4月~)

2024年介護報酬改定後の介護保険サービスごとの介護報酬・単位数

令和6年度介護報酬改定では、4月に変更となる内容と、6月に変更になる内容があります。例えば、訪問介護費の場合、基本報酬部分は4月から、処遇改善加算等は6月から変更という2段階での変更が生じることがあります。詳細は各記事に添付している厚生労働省のサイトからご確認ください。

 介護保険の居宅サービス介護給付費単位数の改定内容

施設サービス等介護給付費単位数の改定内容

地域密着型サービスの単位数改定内容

介護予防・日常生活支援総合事業費(要支援・事業対象者)の改定内容

2024年(令和6年)介護報酬改定で特徴的な加算・制度

利用者負担軽減の仕組みの改定

補足給付(負担限度額認定)に関わる見直しは、以下のとおりです。 令和6年8月1日施行 基準費用額の見直し 令和7年8月1日施行  多床室の室料負担